働き方

私が上司も部下も年上・年下も全て「さん」付け敬語で話す理由とは

投稿日:2017年1月10日 / by

変人安田の境目ブログ

気持ちや関係性で変わる距離感

昔、リクルートの先輩から、「ベストな距離は90センチである」と教えられたことがあります。それより遠いと、気持ちが伝わらない。それより近いと、圧迫感がある。ということらしいです。でもまあ、ベストな距離は状況によって変わりますよね。自分の精神状態によって変わるときもあるし、相手との関係性によって変わるときもあります。性別はかなり影響します。たとえば、男同士と、女同士とでは、ベストな距離が違うような気がします。
distance

女性専用列車はあるけど、男性専用列車はない。それは、男は痴漢に遭わないから。確かに正論だと思いますが、もし男性専用列車があったとしても、男は乗りたがらないでしょう。そしてあんなにぎゅうぎゅう詰めにはならない。女性は、知らない男とくっ付くのは、嫌だと思います。実は男の我々も、知らない男とくっ付くのは嫌なのです。男と男の間には、物理的な距離が必要なのです。知り合いか、あかの他人か。好きな人か、嫌いな人か。同性か、異性か。そういう要素によって、距離は絶妙に調整されていくのです。

自分のベスト距離も他人には違う難しさ

私の場合、普通の人よりも距離が必要です。近いのが苦手なのです。特に苦手なのは、若い女性。これは、とても緊張します。次に苦手なのは、熱い人。心が熱い人ではなく、話し方が熱い人です。勝手に盛り上がって熱くなられても、こちらは、ついて行けません。短気な人も苦手です。ちょっとしたことで腹を立てたり、すぐに「チッ」とか言ったりする人。自分が怒られているようで、ハラハラします。やっぱり、温和な人がいいです。そして、変わった人がいいです。温和で、異質な人間に出会うと、好奇心が抑えられず、ついつい近寄ってしまいます。

でも人との距離感は難しいです。私は、知り合いも、初対面の人も、年上も、年下も、上司も、部下も、全て「さん」付けで、敬語を使って話をします。相手によって対応を変えるのが嫌なのです。面倒だし、馴れ馴れしくしたくない。でもそれが、よそよそしいと映るみたいです。馴れ馴れしくてもいけないし、よそよそしくてもいけない。人間というのは、本当に面倒くさい生き物です。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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