働き方

おかしいことを認めることから努力は始まる

投稿日:2016年5月9日 / by 瓦版編集部

~変人・安田佳生の境目コラム~

自分以外の人間がおかしい

安田は頭がおかしい。そう思っている人は少なくないでしょう。実は私も時々、自分を疑いたくなります。

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「自分はおかしいのだろうか?」。今まで何度も自分に問いかけて来ました。そういう時、私は常に自分にこう言い聞かせてきたのです。「自分がおかしいのではない。自分以外の人間がおかしいのだ」と。若気の至りというヤツです。

50年も生きていると、ちょっとは自分を客観視出来るようになります。安田はおかしい。今では自分でもそう思っています。でも自分だけがおかしいとは思っていません。安田はおかしいが、そもそも人間はみんなおかしいのだ。それが私の出した結論です。

私は元来、もの凄くポジティブな人間です。アメリカに行けば人生が開けると思っていましたし、会社をつくれば必ず成功すると信じていました。何の根拠も実績もないのに、です。

でも会社はちっとも大きくならない。大きくなって来たと思ったら、潰れてしまう。そういう失敗を繰り返しているうちに、だんだんと自信を失くし、自分を疑うようになるのです。

ポジティブかネガティブか。その境目など無いに等しい。私は自分自身の経験からそう断言出来ます。とてつもないポジティブ人間も、ほんのちょっとした事でネガティブになるのです。

正気と狂気の境目も似たようなものだと思います。「安田はおかしい」などと言ってますが、まだ自分は狂ってないとも思っています。でも絶対に狂わないとは思いません。全ての人は、狂気やネガティブと隣り合わせなのです。

ちょっとだけいいやつになる努力をする

自分は善人であるとか、超ポジティブであるとか、信じ込む事が大事なときもあります。でもずっとそれでは駄目だと思います。それは単なる現実逃避だからです。

人は努力なくして善人にはなれないし、努力なくして健全でもいれないのです。学んで、考えて、努力して、やっとまともになるのです。私は別に賢人になりたいわけではないし、人々を救うような善人になりたいわけでもありません。ただ、まともな人間でいたいだけ。そして努力しないと、そうなれないと感じているだけ。

人間なんてみんな悪いヤツばっかりなのです。そしていいヤツばっかりでもあるのです。強くて、弱くて、賢くて、馬鹿で、善人で、悪人。だからほんのちょっとでも、いいヤツに傾くように、一人ひとりが努力するしかないのです。

人間はみんなおかしい。だから自分もおかしい。それを認めなければ努力する事など出来ません。

みんなで努力すれば、人間全体がちょっとだけいいヤツになれます。地球を救うような崇高な生物でなくてもいいのです。ちょっとだけいいヤツ。それだけで十分に生きている価値はありますよ。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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