働き方

高齢社会は転職年齢も底上げ社会

投稿日:2015年7月23日 / by

お毒 最近40代でも転職活動してる人が結構いるのね。こないだウチに来た客の話を聞いてたら、どうも転職の話なのよ。むかしは35歳が上限なんて言われてたけど、これだけ高齢社会になると底上げされてくるのかしらね。

猫田先生 それはあるだろうな。労働人口自体が高齢化しているんだから、自ずと転職年齢も上がるわな。反比例するように企業の寿命は縮んでるしな。

お毒 考えようによっちゃ、脂がのった時期に転職なんだから、企業にとってもいい人材ならぜひとも欲しいんじゃないの。スキルやノウハウはバッチリだろうからね。

毒舌家

編集部ニシ エン・ジャパンが転職コンサルタント111人に聞いた調査では、74%が「昨年よりミドル採用が増えている」と回答しています。企業がミドルを採用する理由としては「マネジメント力・組織力の強化」で、採用時に重視するのは「業界知識・経験」、「問題意識をもとにした課題設定力」となっています。やはりスキルやノウハウに期待しているようです。

へん0お毒 ミドルのネックとしては、歳を重ねて聞く耳を持たなくなってったりすることかしらね。あとはお金よね。そこさえうまく折り合えが付けば、若者なんかよりよっぽど欲しいわね。

編集部ニシ ミドルの採用については、多い職種が結構ハッキリしています。「経営・経営企画・事業企画系」が60%で二位の「事務・管理系」、「営業・マーケティング系」を大きく引き離しています。この辺りは、企業側が、さらなる会社の成長のためにミドル人材を欲していることが分かる結果といえますね。

猫田先生 調査では技術系の転職が少ない結果だが、これは、技術系は出る必要を感じていなかったり、独立している可能性が高いよな。そいう意味じゃ、事務系や営業系のミドルは、この潮流の中でも転職が安泰とはいえねぇのかもしれねぇな。

お毒 ミドルも活発みたいだけど、シニアだって負けてないわよ。アタシの知り合いの爺さんなんて、80歳で20歳下の女性と再婚。いまだ仕事もアッチも現役なんだから。

ニシ いまは「シニア」って言葉が何歳からが適切なのか分からないくらいお年寄りが元気ですよね。電通総研の調査でも定年退職経験者のうち、男性の約72%、女性の約55%が仕事を継続していることが分かっています。フジキン(大阪市)は、70歳だった定年を廃止しました。定年に医学の進歩が追いついていないのか、年金不安が仕事に駆り立てているのか分かりませんが、とにかく、日本のシニアは働く気満々です。

お毒 ま、そう遠くない将来、3人に1人はシニアになるんだから、いくつになっても働いていないと日本は滅んじゃうものね。支える人のいない年金なんて、ばい菌以下だもの。

猫田先生 その通りだ。そのうちキャバクラ嬢の平均年齢も40代になるだろうな。それでも60代の客にとっちゃ、若い子なんだから、まぁいいんじゃねぇかな。まさに大人の社交場だな。

nekodaBupお毒 アタシも店のベンチをオマル付きに改造しようかしら。バリアフリーも必須だろうし、老人社会へシフトするにしてもお金がかかっていやねぇ。

ニシ 年寄りだから外出がおっくうになって、遠隔カラオケなんてのが流行るかもしれないですよ。テレワークが浸透して、リモートでのやり取りが上手なお年寄りも増えるでしょうから。

お毒 それじゃ店が儲からないじゃないのさ。酒はどうするのさ。

ニシ 店には審査員に集まってもらえばいいんです。そして、遠隔カラオケの聖地としてブランディングするんです。そしたら今より確実に客は増えますよ。

お毒 それいいわね。歌はやっぱりライブだものね。

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