働き方

ノーベル賞をもらうために活動しているわけじゃない

投稿日:2016年10月24日 / by 瓦版編集部

ノーベル賞が連絡を取るの諦めた。受賞することがこの上ない栄誉と思われる世界的アワードの受賞を拒む? 無視? 一体その人物とはナニモノなのか…。ボブ・ディラン。アメリカ生まれのミュージシャンだ。「伝説」という言葉が対になっているような、その世界ではかなりの大物。歌詞に込められた思いがすばらしく、何度か候補に上がる中、ついに文学賞受賞となったようだ。

ノーベル賞の受賞を拒否した人は、過去に6人いる。ただし、そのうち4人は政治的理由などで本人の意思ではない。残る2人は個人的理由なので、今回が自身の意志による“辞退”では3人目ということになる。とはいえ、連絡がつかないというのは前代未聞だろう。とうとう、ノーベル賞側から「傲慢だ」という声が聞こえてきた。

だが、よくよく「ボブ・ディラン」なる男を調べてみると、他人にとやかく言われることを受けいるような人物ではない。ましてや、「あなたの歌詞はすごい。ノーベル賞にふさわしい」といわれることなど、もっとも嫌いそうなことなことが分かってくる。だから、「傲慢だ」ということに続け、ノーベル賞の委員は「それが彼ってものだ」と理解を示している。

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会社員がなぜ息苦しいのか、逆説的に明確になる良書だった

2006年にイースト・プレスから出版された、「自由に生きる言葉」を読むと、なぜノーベル賞の選考委員が、ボブを選んだのか不可思議にさえ思える。“人の期待に沿うようなボブ・ディランでいることは大変だが、ボブ・ディランでいること事態は簡単さ”。この言葉だけからも、受賞が迷惑千万であることがにじんでいる。ノーベル賞受賞後に公式サイトのプロフィールから「ノーベル賞受賞」の文言を外したたそうだが、当然の判断だろう。

自由に音楽活動しているボブ・ディランにとって、誰かに評価されることはその目的にない。ましてや世界的名声を得ることになるノーベル賞など、邪魔物以外のナニモノでもない。書籍にはこんな言葉もあった。“名声の罠にかからないように気をつけていなくてはならない”。 “僕がこういうことをいうのは変かもしれないが、華やかな場所に出るのがさほど好きというワケではないんだ”。

君のことは分かっている、ボブ。でも、受賞に値する人間である事実に変わりはない--。ノーベル賞は、決して押し付けるものではない。純粋に、その価値ある人間を評価するだけ。そういうことなのだろう。その懐の大きさへのせめてもの報いが、「賞はいりません」という言葉でなく、音信不通というカタチなのかもしれない。もっとも、こんな推測もボブにとっては、迷惑この上ないことに違いない…。

(ノリスケ)

 

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