働き方

働き方用語の正しい読み方【嫁ブロック】

投稿日:2016年1月20日 / by

妻帯者にとって転職への最大の壁

転職シーンにおける、妻帯者の主要な断念理由。文字通り、嫁の反対により内定を辞退に追い込まれること。もともとは、企業の採用担当が使用していた業界用語。リブセンスの調査では3人に1人が、この「嫁ブロック」で、転職を断念するという。男のロマンと女のリアル。大黒柱の収入に直結する一大決心となるだけに、さすがに嫁の意見も無碍にはできない…。

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同社の調査では、嫁ブロックの理由は「年収が下がる」(37%)がトップ。以下、「勤務地が自宅から遠い」、「現職の福利厚生が充実している」、「転職先が激務とのうわさがある」と続く。年収についてはごもっとも。勤務地が自宅から離れるのは、教育の問題と絡む。転職先の労働環境の心配はありがたい…。結局、妻帯者にとって、転職は自分一人で決断できるものではない、ということだ。

53歳で“最後の転職”を検討しています

SMAP解散騒動の“原因”とも…

国民的大騒動となったSMAP解散危機。その原因はキムタク一人が事務所残留を決断したこといわれる。そして、その原因が“嫁ブロック”ともいわれる。彼の場合、奥様も芸能界にいるだけに、業界事情を熟知。それだけに嫁ブロックというよりは、的確過ぎるアドバイスに及び腰になり、素直に従っただけなのかもしれない。

男はいくつになってもロマンを追いかけたい。理不尽なことに対する反発心もある。世話になった人への恩義も大切にする。食えなくなってもくたばらない意地もある。こうしたことをも凌駕する「嫁ブロック」とはなんなのか。キレイにいうなら、母親としての生存本能といえるだろう。自身の身よりも子供守ろうとする本能だ。だから多くの男が押し切られる。

国民的アイドルグループ解散の元凶に嫁ブロックがあった、というのは語弊があるかもしれない。しかし、5人中一人だけ妻帯者で、その一人のみ、独立を回避し、事務所残留を決断したというのは、とても偶然とは思えない。今後、人材市場はどんどん流動化していく。転職チャンスは、これまで以上に増大する。妻帯者が本気で転職を考えるなら、企業選びの前に、なによりも「妻説得」が最優先といえそうだ。

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