企業風土

本人は気付いていない?「いらない課長」に共通する特長とは【瓦版書評】

投稿日:2016年4月12日 / by 瓦版編集部

生き残るための「課長スキル」とは

課長とは何か…。組織における、マネジメントを担う、長というのが、適正だろうか。上には次長や部長などがいるが、そこはもう経営層。そうした階層にも首を突っ込んではいるものの、いわゆる下層におけるトップであり、能力はもちろんだが、人望が重要な要素となるポジションといえるだろう。
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従って、ずば抜けた能力があっても、協調性やコミュケ―ション力が欠落していれば、課長のイス争奪戦からは敗れ去ることになる。逆に抜群のコミュニケーション力があっても、それだけでは課長の椅子には座れない。係長クラスまでは、普通に頑張ればほぼ間違いないなく収まれるだけに、課長への道は、出世レースの最初のクライマックスといえる。

もっとも、いまや、組織はどんどん平坦化している。ピラミッドも残ってはいるが、求められるものがガラリと変わりつつある。多様性が求めらる組織においては、協調性の意味すら怪しい。IoTがスタンダードとなれば、むしろ、専門性が武器になり得る…。社会構造、産業構造の変化によって、組織における長の在り方、そして価値感も一変してしまった。

非経営層以外の人材が、こうした変化に対応できるようマネジメントすることが、いまや課長の重要任務となった。これは、相当に敷居が上がったといえるだろう。在宅勤務、女性活躍、残業厳禁、副業容認…。変わりゆく働き方は、あくまで深化だが、より個別化が進んでおり、マネジメントの域をはみ出さんばかりの勢いだ。ましてや、課長クラスなら、自身の親の介護の問題があっても不思議はない。

いらない課長にみえるアノ行動

経営コンサルタントでアジア・ひと・しくみ研究所代表取締役の新井健一氏の新刊は、「いらない課長、すごい課長」(日本経済新聞出版社)。組織構造が変化のただ中にあって、このタイトルにドキっとする管理職は、かなりの数に上るだろう。では一体、どんな人が「いらない課長」なのか。一例を挙げれば、会議で反対のための反対をする人や出世や社内評価に並々ならぬ関心を持つ人などが該当する。要するに、数十年前から思考停止している人は「いらない」のだ。

では、「すごい課長」はどんな人か…。気の毒だが、ここで身を乗り出した人はすでにその資質はないといっておく。この混沌とした時代に、リーダーになる人材は、「どんな課長がすごいか」、など考えもしないし、意識すらしないだろう。確実にいえるのは、少なくとも3年先を見据え、しっかりとビジョンを描き、それを伝えることができる人。それが、これからの時代にリーダーになり得る人材に求められる資質といえる。

タイトルだけをみれば、課長やそこを目指す人向けの書籍のようだが、新入社員の時から読んでおくべき、新たな時代の社会人の世渡りの教科書といえる内容だ。なんと会社が複雑で混沌としているのか、と少しばかりため息も出てくるが、まさにいまの職場の実態が生々しく切り取られている。会社での人との接し方、上司の見極め方、そして会計の話などまでコンパクトに網羅されており、社会人人生の羅針盤としても有効活用できそうだ。

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