企業風土

経営者がハラ黒いと業績が低迷する理由【瓦の目】

投稿日:2016年3月4日 / by 瓦版編集部

売り上げと福利厚生の充実の相関関係

<売り上げには直接関係ないかもしれないが、福利厚生は充実させる>。経営者が、こんな方針を示してくれれば、社員はそれに報いようとより一層、頑張るだろう。結果、業績は向上する。売り上げに直接関係ないハズの福利厚生が、見事に業績を押し上げる――。

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この話は、一般的な美談ではない。確固たる根拠に基づいた経営理論といっていいかもしれない。「日本でいちばん大切にしたい会社」を主催する法政大学大学院政策創造研究科の坂本光司教授とその研究室が実施した調査で、立証された。

ポイントとなる部分をピックアップする。売上高営業利益率5%以上の高業績企業と同1%~赤字基調の低業績企業において、福利厚生を「今後より充実強化したい」と回答したのは、前者が22.8%、後者が6.1%だった。つまり、業績のいい企業は、福利厚生の導入に対し、低業績企業の3倍以上、前向きであるということだ。

なぜ福利厚生の充実が業績を後押しするのか

福利厚生を充実させることが、業績の向上につながるということは、肌感覚では分かっても、具体的なデータで証明されることは少なかった。今回の調査結果は、そのモヤモヤをスッキリ晴らす、痛快なデータといえるだろう。

なぜ、福利厚生の充実が業績を押し上げるのか。それは冒頭に示したとおりだ。だが、一方で、充実した福利厚生ながら、業績が低迷する企業もある。その差はどこにあるのか。それを決定づけるのは、「社風」だろう。福利厚生を機能させる潤滑油と言い換えてもいいかもしれない。

社風を創りだすのは、個々の社員だ。個々の社員はその上司の影響を大きく受ける。さらに上司はその上の幹部の顔色をうかがう。つまるところ、社風は経営者の人格が大きく反映されるということだ。口当たりのいいことを言っても、腹の中が真っ暗な経営者なら、立派な福利厚生もやがて形骸化する。会社は、個々の社員で成り立っている。社員をパーツでなく、「財」と考えねば、しっぺ返しが来るのは当然だ。

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