企業風土

退職理由のホンネとタテマエ。最も多いタテマエ理由は、やっぱり「アノ事情」

投稿日:2016年2月22日 / by 瓦版編集部

エン・ジャパンの調査で判明したホンネの退職理由

年度末にあわせ、退職する人も少なくないシーズンです。辞める理由は様々でしょうが、全員が全員、本音で辞める理由を伝えることはないでしょう。エン・ジャパン(株)が運営する人事担当者向けの中途採用支援サイト『エン 人事のミカタ』は、『エン転職』のユーザーを対象に退職理由の「ホンネとタテマエ」についてアンケート調査を行っています。その結果は、興味深いものとなっています。

まず、会社にタテマエで退職理由を伝えた人はどのくらいいるのでしょうか。本音と異なると答えた人は47%で半数を少し割る割合でした。ほぼ2人に1人が「タテマエ」で退職理由を告げていることになります。

エン・ジャパン調べ

エン・ジャパン調べ

では、「タテマエ」の退職理由はどんなものが多かったのでしょうか。トップは「結婚、家庭の事情」が23%。いかにも無難な理由ですね。4人に1人が、こうした理由を告げているというのはうなずける結果です。2位は「体調を崩した」で18%。これも、会社が納得せざる得ないという意味で無難といえます。3位は「仕事内容」(14%)。これは、微妙ですが、それだけ切羽詰っているというアピールとしてはいいのかもしれません。

ホンネとタテマエ使い分けの分岐点にあるモノ

4位以降は、様相が大きく変わってきます。というのは、調査では、タテマエとしての退職理由と併せ、ホンネの理由も聞いているのですが、ここからは、ホンネがタテマエを上回ってくるからです。その4位は、「人間関係」で6%。本音の理由としては25%で断トツの1位です。5位は「社風や風土」で同じく6%。本音の理由としては11%で3位です。3位が「業界・企業の将来性」で同じく6%で、ホンネの理由としては7%となっています。

エン・ジャパン調べ

エン・ジャパン調べ

以下、給与5%(11%)、評価・人事制度4%(12%)、拘束時間4%(11%)となっています。会社への不満といえるだけに、ホンネの理由として高い割合となっています。当然ですが、家庭の事情や個人的な理由は主にタテマエとしての退職理由に使われ、人間関係や給与など、会社に禍根を残しかねない理由はホンネに押し込まれています。見事なまでの大人の対応が貫かれている印象です。

その理由は明白です。ホンネとタテマエを使い分ける理由を聞いた調査の回答トップは「円満退社したかったから」が34%で断トツです。以下、「話をしても理解してもらえないと思ったから」(21%)、「会社批判になってしまうから」(11%)と続きます。立つ鳥跡を濁さず、とはまさにこのことですね。

辞めるんだから、ぶちまけちゃえでは、転職後にどんな余波が及ぶかも分かりません。それに、いろいろあったとしてもお世話になったことは確かなのですから礼儀としてタテマエくらい駆使しましょう。そもそも、会社員そのものからリタイアするならともかく、まだこれからも長らく社会人生活が続くわけですから、2枚舌を使い分けるのは“ビジネスマナー”としても当然の振る舞いといえるでしょう。

「退職します」と宣言するに至るまでには、多くの苦労や苦悩が詰まっているハズです。なんとかとどまって頑張ろう、いや辞めてしまおう…。そんな葛藤が何度も繰り返されていることでしょう。そして、その理由を問われた時、その半数が、ホンネをグッと飲み込んで、タテマエで理由を告げる。会社が理由を聞くのはもはや野暮でしかなく、真摯に人材が流出するという現実を受け止め、その気があるなら改善点を必死で探し、代わる優秀な人材が来るようにしていくしかないのかもしれません…。

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