企業風土

労働時間短縮に真っ向取り組む会社

投稿日:2014年6月26日 / by 瓦版編集部

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長時間労働をなくす発想の転換

ロゴスウェア(株)代表取締役 石神優氏

ワークライフバランス向上に取り組む企業が増えている。長時間労働が、メリットよりもデメリットが多いことに真剣に向き合い始めたからだ。ロゴスウェア(株)は、トップが長時間労働撲滅のプランを練り上げ、社員に徹底させることで、様々な面で大きな効果を生み出している。


なぜ長時間労働を撲滅させるのか

同社は、長時間労働撲滅に真っ向から取り組んでいる。その理由は単純明快だ。長時間労働が、社員を疲弊させ、生産性を下げ、「ワーク」はもちろん「ライフ」のバランスをも崩すからだ。どの企業も分かってはいるが、解決した事例はまだまだ少ないのが現状だ。

率先して長時間労働撲滅を進める石神社長

率先して長時間労働撲滅を進める石神社長

「労働時間の短縮は多くの会社がトライしていると思います。社員の働きやすさや生産性の向上にもつながる施策ですから当然だと思います。しかし、はじめは熱心でも、次第にフェードアウトする。結局、作業時間が足りないとか休日に仕事する羽目になったということになりがちです。単純に時間を削るとそうした矛盾が発生する。そうではなく我々は時間を作り出すことを目指しました」と同社代表取締役社長・石神優氏は説明する。

労働時間撲滅への発想の転換

労働時間の削減でなく、業務時間内における時間の創出。逆転の発想から導き出されたのは、長時間労働を生み出す5つの原因だ。(1)決定に同意をとり過ぎている。(2)ミーティングに人が出過ぎ。(3)トラブルを嫌い過ぎる。(4)コミュニケーションが苦手すぎる。(5)やらないという決断を誰もしない。これらを撲滅することで、失われがちな時間を創出するのだ。

長時間労働を生み出す5つの原因

長時間労働を生み出す5つの原因

(1)は日本企業にありがちな責任者多数による、たらいまわし時間の発生につながる。撲滅策として、責任者をハッキリさせ権限を委譲。スピーディーに決定が行われる体制を整備した。(2)は単純に事前告知段階で、各自が情報収集レベルなら不参加とするというもの。(3)は事前の発生に時間をかけ過ぎず、起こったら迅速に対応することを決まりとする(4)はテキストベースのコミュニケーションを重視し、そのために言語技術のトレーニングも行う(5)は、優先順位をつけ、重要なものだけに着手するというもの。

どれも当たり前のようだが、(3) や(4)は、簡単なようでなかなかできない。(3)はトラブルの危険度を判断する難しさがあり、(4)は、言語技術の勉強まで行うとなるとある意味無駄であり、時間も要するからだ。とはいえ、現実には、確かに無駄な時間ロス発生の典型的事例でもあり、そこにメスを入れたことで同社は、時間創出に成功し、結果的に労働時間の短縮を実現している。

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対策効果が数字に表れ、職場はいい意味で締まっている

具体的には、一か月の平均残業時間(2013年9月現在)が12.5時間、有休消化率が76.6%となっている。日本の平均残業時間は20.6時間であり、有休消化率は60.9%であり、ともに大きく勝っている。平均の数字自体が、かなり“優秀”であることを考えると、同社の取り組みの効果はかなり高いといえる。なお、副次的要素だが、離職率も7.7%で、平均の9.4%を下回る。

取り組みと連動する各種人事制度

簡単なようで難しいこうした取り組みを実現する背景には、同社の人事制度の貢献度も大きいといえる。3か月に一度の査定はその最たるものといえる。そこでは「行動と成果」、「向上した領域」、「次の四半期で向上するエリア」、「学習すべきこと」がチェックされ、評価が下される。四半期ごとに個々の社員が自身を見直す機会が訪れることで、行動管理も自ずと意識的になり、無駄に業務時間を過ごすことの予防線にもなっている。

決してがんじがらめではなく、自由とルールのバランスが絶妙にとれている。それは、会社にとってプラス、そして社員にとってもプラスになることがしっかりと考えられているからにほかならない。ブラック企業は、問答無用で長時間働かせ、しかるべき報酬を与えない会社オンリーウィンの非情システム。だから、利益は短期的であり、社員もどんどん離職する。会社が、社員のために利益を上げる以前の問題に真剣に取り組めば、結果的に継続的な利益が得られ、優秀な人材も集まってくる。同社の取り組みとその成果は、そうした実例として、非常に優れたサンプルといえるだろう。


logoshp【会社概要】
会社名: ロゴスウェア株式会社
設立 :2001年7月
資本金 :3,850万円
代表取締役社長、CEO :石神 優
住所:
東京オフィス 〒110-0016 東京都台東区台東4-13-21 TOWA SKY BLDG. 3F
つくばオフィス 〒305-0817 茨城県つくば市研究学園C49街区-2 つくばシティア・モアビル5F
業務内容:
デジタルライブラリ: デジタルブック作成ソフト、およびライブラリシステムの開発と販売
eラーニング: 各種学習コンテンツ作成ソフト、および学習管理システムの開発と販売
オンラインLIVEセミナー: ライブセミナー配信システムの開発と販売
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HP:http://corp.logosware.com/

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