企業風土

現職が評価する待遇面ナンバーワンはアノ業界

投稿日:2014年3月27日 / by
ヴォーカーズ調べ

ヴォーカーズ調べ

就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」(http://www.vorkers.com/)を運営する(株)ヴォーカーズ(東京都渋谷区、代表取締役:増井 慎二郎)は、“待遇面の満足度”に関する調査レポートを2014年3月27日に発表した。調査では、「Vorkers」に登録された約30,000人の現職社員による在籍企業の評価データから“待遇面の満足度”を対象とし、「業界ランキング」(http://vorkers.jp/hatarakigai/treat-ranking/) を公開した。

待遇面への満足度トップ業界は総合商社となった。いつの時代も安定して就職人気ランキング上位に名を連ねるだけに、貫録のVといえる。2位は電力、ガス、エネルギー。福島原発事故における東電で悪いイメージが露呈したが、待遇のよさは有名。インフラ業界は安定感も抜群であり、当然の結果となった。

3位はクレジット、信販、リースとなったが、10位以内でみると5位証券会社、投資ファンド、投資関連、6位銀行(都市・信託・政府系)、信金、7位生命保険、損害保険と金融業界が4つもランクイン。高給で知られる金融業界の待遇のよさが改めて認識される結果となった。

一方、待遇面のワーストをみると、40位フードサービス、飲食、41位小売(百貨店・専門・CVS・量販店)、43位教育・研修サービス、46位旅行、ホテル、旅館、レジャー、48位利用、美容、エステティック、49位介護、福祉関連サービスと、いわゆるブラック企業や離職率の高いとされる業種・業界が並んだ。

また、同調査では「25歳から49歳までの年齢別による“待遇面の満足度”推移」も合わせて公開。それによると、満足度は年齢とともに緩やかに上昇。収入に比例して、年功序列の傾向が浮き彫りになった。

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同調査は、回答条件として社員として1年以上在籍した企業の情報であることを挙げており、現在の労働市場におけるワーカーの状況がほぼ等身大に反映された結果になったといえる。

昨今は、待遇のよさを求めて就職・転職する傾向が少しずつ鈍化する一方で、働きがいややりがいを求める傾向へシフトしつつある。それを踏まえ、この調査結果をみると、必ずしも待遇のよさとやりがいが合致しているようには思えない。ワーストとの比較でいえば、その分岐点は高給か低賃金か、といったレベルにもみえる。その意味では、今後は、自分が本当にやってみたい仕事は何か、を軸に職探しをすることが後悔しない職探しをする上で重要となりそうだ。

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