企業風土

広がりつつあるオーダーメイドな働き方とは

投稿日:2015年1月29日 / by

お毒 ショックだわ。むかしオーダーメイドで買った衣装が合わなくなったのよ。お腹が入んなくなっちゃた…。ショック、ショック。

猫田先生 毎日朝まで飲んでくってんだから当然だろ。中年太りプラス不摂生だからと当然の結果だな。

毒舌家

お毒 仕事なんだからしょうがないでしょ。でも決めた、きょうから断酒するわ。食べるのもつまみだけ。

物知り

猫田先生 食うんかいっ。どうせやるならフルーツだけにするとかした方がいいな。ところで、オーダーメイドは今や服だけじゃないんだぜ。医療もそうだが、働き方もオーダーメイドの時代なんだ。

お毒 なにそれ。自分の好きなように働き方をアレンジできるワケ?。最高じゃない。あたしはね、週休5日の3時間労働がいいわね。

猫田先生 労バカ野郎。週6時間しか働かんのか…。もちろんアリなんだが、仕事にならんだろ。それに好き勝手というよりも、それぞれが一番働きやすい形態で働いていいってことだな。例えば子育て主婦なら時短勤務とか要介護の親族がいる人なら在宅勤務とかよ。その形態や期間やなんかを会社との話し合いで調整して、仕事を続けていけるよう働き方をデザインするんだな。

お毒 なるほどね。従業員それぞれの事情を考慮して、働き続けられるようにするわけね。確かに子育てや介護がネックになって働き続けれないから「離職」なんてことになるなら、これからの人口減少時代、企業にとっても貴重な人材の流出が止まらなくなるものね。

猫田先生 そいうことだ。阿部兄弟建築事務所ではこの制度を採用し、定着率100%を実現している。専門的スキルが必要となる仕事でもあり、人材流出のダメージが大きいことから、こうした制度を導入することになったそうだ。従業員によって勤務形態が違うので、報酬をどうするのかという問題があるが、業務が終了ごとに内容と照らし合わせ、契約を結ぶそうだ。もちろん、全社員でこのことは共有しているので不平不満はないんだとよ。

おっちょこちょい

お毒 全社員が雁首揃えて定時出社、8時間勤務、横並びで残業、なんてスタイルがいかに今の時代に合っていないかを見せつけるような制度ね。みんなそれぞれ事情があるんだから、それに合せていけばお互いハッピーなのにね。管理するのが面倒だからやりたくないのかしら…。

猫田先生 そういう側面はあるだろうな。皮肉なのはそうやって従業員を大事にする会社がじわじわ増え始める一方で、大企業では相変わらずリストラの嵐が続いているってことだな。労働市場が着実に個々の労働者にとって、最適になる方向に進んでいく過程にある、ということを実感させる流れだよな。

お毒 捨てる神あれば拾う神あり、ね。

伝衛門 落とすカネあれば、拾うカネあり、でやんす。

猫田先生 確かにそうなんだが、オーダーメイドな働き方を実現するには、個々が自分が「何を」、「どれだけ」できるのかをしっかりと把握できていることが最低条件だな。いまだに転職の面接で「部長をやっていました」としかいえない、中高年がいるみてぇだからな。そんなおっさんは、リストラとともにホームレスに転落しかねねぇから、心しておいた方がいいな。

 

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について