出張ビジネスマンの安眠空間が誕生
睡眠の確保は、バリバリと仕事こなすための必須事項。時間はもちろん、その質が非常に重要になる。ところが、通常はきちんとできても、布団も枕も変わる出張中は、良質な睡眠確保もなかなか難しい。
藤田観光(株)(東京都文京区、末澤和政社長)が運営するワンランク上のビジネスホテル・ホテルグレイスリーが2012年12月15日から提供する新サービスは、出張時に不良睡眠に悩むビジネスマンにとって、少しは期待できるものかもしれない。その名は「安眠ルーム」。アロマとヒーリングミュージックによるリラックス空間の演出に加え、睡眠の“可視化”を行い、その質の解析まで行える。
宿泊時のシミュレーションを行ってみよう。まずは、エアアロマジャパンの科学に基づいたアロマ「アロバランス」をシュッと2、3噴き。続いて、高い満足度を誇るデラのヒーリング音楽「メンタルフィジックシリーズ」をスイッチオン。この段階で、森の中にいるようなすがすがしさと、心地よいリラックスムードが部屋に充満する。
ほどなく深い眠りにつけば、あっという間の翌朝は、タニタが開発した解析ツールで睡眠分析だ。専用のIDとパスワードでサイトにアクセスすれば、前日の自分の睡眠の質が、データとしてしっかりと把握できる。アロマも音楽も解析ツールもいずれもしっかりとした機関やユーザーによる効果検証が行われている優れものなので、驚くほどの結果が期待できるかもしれない。
藤田観光の担当者は「昨今、ビジネスホテルは急増しており、競争が激化している。そうした中で、ホテルの原点である質の高い睡眠の提供という視点に立ち返って生まれたのがこのサービス。ストレスフルな現代の中で、質の高い睡眠を提供することでご満足頂きたい」とその狙いを話した。
格安ホテル、朝食の上手いホテル、景色のいいホテル…昨今はいろいろなホテルがひしめき合うが、なによりもよく眠れることが、一番ありがたい。同社が、うやむにすることもできるのに、あえて宿泊時の睡眠解析サービスをつけたのは、それだけ“安眠提供”に自信があるから、と受け止めることにしよう。
同サービスは、当初はホテルグレイスリー銀座、同田町で、2013年1月15日まで提供される。プランには、使用CD、アロバランススプレー(2.5ml)一本のプレゼントも含まれる。安眠プランによる宿泊料金は、田町が8,000円から、銀座が1万円から。