企業風土

大企業=安定がいよいよ風前の灯

投稿日:2014年7月31日 / by

お毒 常連さんが会社リストラされたんだって。53歳。何となく予感はしてたけど、バッサリいかれちゃったみたいよ。

猫田先生 53歳といや、天龍源一郎が変形垂直落下式脳天砕き「53歳」を開発した歳じゃねぇか。まだまだこれからって時なのにな。

毒舌家

お毒 定年まででも12年はあるものね。ただ、新技開発どころか何のとりえもない男なのよね。残念ながら。拾ってくれるところなんてないんじゃないかしら…。

物知り

猫田先生 そういう社畜はもはや粗大ごみ以下ってことは、瓦版でさんざん言ってるだろ。自業自得でもあるな。ただし、だ。パナソニックが年功廃止の検討に入ったそうだ。安定の象徴の企業が、年功制も終身雇用も廃止するってことになりゃ、雪崩のように追随する企業が出てくるだろうし、いよいよ社畜の居場所はなくなっちまうぜ。

お毒 恐ろしっ。そういえば先週もパナソニックの話題だったわね。なんか関係あるのかしら…。

猫田先生 「Wonder賞」という画期的な試みだよな。あの時はそんなに深く考えてなかったが、社内表彰制度の域を超えた仕組みは、実力至上主義への序章と考えれば、ピタリとあてはまるんだよな。

お毒 確かにそうね。選考委員に一般社員が入ってたけど、それだと、年寄りも文句は言えないしね。

猫田先生 先週、これからの企業は、カネ・企画力・設備の3つに注力していくことが、スマートだと言っただろ。そこにはもちろん人材が必要だが、「優秀な」人材でないと意味がないんだ。だから、これからの企業は、より優秀な人材確保に力を注いで、競争力を高めていくことになるだろうな。

おっちょこちょい

お毒 なんだか、随分と厳しくないかしら…。そうそう優秀な人材だっていないでしょ。そこそこって人材もある程度いないと会社は回っていかないだろうし…。

猫田先生 その通りだ。だが、ルーティンワークはロボットやITを活用する方が正確だし、スタミナが無尽蔵。だから、人ならではの仕事ができる人材は、生き残れる。それ以外は、自ら本気でスキルを磨くしかねぇな。53歳だから遅いとかは関係ない。若いときに比べりゃ厳しいだろうが、それまでに身につけたスキルをもとにすれば、まだ何とかなるだろ。

お毒 急速に労働環境が厳しくなっていきそうな気配ね。ま、アンタがいつも言ってたことだけどね。いま常連ちゃんにそれを言っても、滅入るだけだろうから、どこも引き取り手がなければ、うちの便所掃除でもしてもらって、時給500円でも払ってあげようかしら、リハビリとして。

猫田先生 基本は、会社にぶら下がる姿勢を改めることだよ。そういうのがまだ少なくとも7割弱入るんじゃねぇかな。「オレは関係ない」なんて思ってたら、手遅れになるぜ。これからしばらくは、よりスマートな次世代企業と、ブラック企業の二極化が顕著になるんじゃねぇかな。ブラック企業ってのは、従来型の働き方で社員を搾取するビジネスモデルだからな。ダーィンがいってるだろ、「強いモノが生き残れるんじゃない。環境に適応できるモノが生き残ってきた」とな。企業はもちろん、社員も環境に適応できねぇと、先にはつらいことしかねぇんだよ。

お毒 オカマの世界に進化なし。永遠の過渡期なのよ。でも、ショーで7変化はお手のものよ。

伝衛門 ネズミ小僧の寸劇は最高でやんす。 

お毒 アレはくノ一っ。盗人ネズミ小僧はアンタでしょっ。

猫田先生 変化というか改革には痛みを伴うもんだ。でも、もはや、大企業が大量の社員を年齢に応じて給与を支払う形は維持できねぇ。問題の構造は基本、年金問題と同じだ。少子高齢化で人口が減っていくんだから仕方ねぇよ。ただ、あんまり急に進めちまうと、エライことになっちまうから、国とうまく連携しながら進めねぇと移民とホームレスがあふれた国になりかねねぇぜ。

 

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