働き方

転職によくある失敗談、失敗エピソード

現代は、転職専門の求人誌や転職コンサルタントが存在するほど、転職市場というものが活発な時代である。中には、複数回の転職活動を経て、今の会社選んだという人も存在するだろう。しかし、今現在の仕事に満足している人でも、転職活動で大失敗をしてしまった人は決して少なくない。今回は、慣れない転職活動だからこそ発生する転職の失敗談を、エピソード別に紹介しよう。

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勢いで転職したため円満に退職できなかった

転職前は都内のリフォーム会社で、3年ほどシステムキッチンの営業職に就いていました。個人の業績が賃金に反映されない不満から、転職を考えていた矢先、別のリフォーム会社に転職をした元上司からの誘いがあったのが転職のきっかけです。早い話がヘッドハンティングのような形ですが、渡りに舟とばかりに勢いで快諾していました。紆余曲折あって、現在はかつての上司の元でユニットバスの営業に精を出しています。

ですが、唐突な転職だったことと、ライバル企業への転職という要素が重なったうえ、かねてより蓄積された不満もあって円満退社には至りませんでした。たしかに、今の職場に満足しているとは言え、元の職場は後ろ足で砂をかける形で退職することになってしまったため、色々と罵詈雑言を浴びせられました。それなりに仲の良かった同僚からも白い目を向けられ、送別会も行ってもらえなかった程です。もちろん少なからず理解を示してくれる人も居ましたが、もうちょっとくらい祝福される形で転職したかったですね。もっとも自業自得ではありますが…。(38歳男性/営業マン)

退職後に転職活動をして生活費に困窮した

私は実家に近い近郊都市にある病院で、2年ほど医療事務に携わっていましたが、一般企業の総務課で職域の幅を広げようと思い立ったのが、転職のきっかけです。転職活動が実り、現在は実家から通える距離にある商社で、総務や経理を中心とした仕事を行っています。業務の傍らで、日商簿記検定とFP技能検定の資格取得も目指す日々です。転職前も転職後も仕事に追われていますが、今はとても充実しています。

転職の失敗談は、転職活動に専念するべく、退職をしてから転職活動をしようとしたことです。退路を断てば気持ち的にやる気が出るだろうと目論みましたが、現実はそこまで甘くなく、仕事が決まらないまま転職費用と生活費だけがかさむようになりました。幸いにも実家に近い場所に暮らしていたため、恥を忍んで親に泣きつき、実家に戻って転職活動を継続。最終的に見事転職に成功したものの、親と祖母には迷惑をかけっぱなしになってしまいました…。これからの頑張りと親孝行で、何とか恩返ししようと思っています。(26歳女性/事務職)

転職をした矢先に転職先が倒産した

トラックのドライバーとして働いていますが、待遇がよい働き口や、自分に合っている面白そうな仕事を見つければすぐに転職をするため、現在は5社目の職場です。一つの職場でキャリアを積むというよりは、様々な職場で働いてみたいという好奇心を優先して仕事をしています。また副業として、臨時に長距離バスを運転することも多いですね。

そんな私の失敗談ですが、そこまで深く調べずに転職先を決めてしまうため、経営状態が危うい会社を選んでしまうことが多かったという点です。会社によっては転職してから1年かそこらで倒産することもありました。個人的には新たな職場を見つければ済むだけの話なのですが、会社の倒産を理由に転職を重ねると、よからぬウワサも立つため、転職の理由は多少ごまかしたうえでいつも仕事探しをします。いっそのこと独立して働くのも手なのですけどね。(41歳男性/ドライバー)

失敗を避けて理想的な転職をする方法は?

「失敗は成功のもと」という有名な言葉はあるが、転職における失敗は職歴にキズを付けてしまうことも多く、可能な限り避けるべきである。よほど転職に精通しているなら話は別だが、安心して転職活動を行うためには、転職サイトや転職コンサルタントを利用して、キャリアコンサルティングを行うのがいいだろう。これは、専門家に依頼することで、自分の持つスキルと業界情報を照らし合わせ、より理想に近い会社を探し出してくれるからだ。

万が一、現在「転職に失敗してしまった」と思える会社に勤めている場合も、上記のような転職サイトやコンサルタントを活用するのがいいだろう。ただし、短期の退職は自身の印象が悪くなるほか、経済的な負担も発生するため、転職活動の大きなリスクとなることを留意しておこう。

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