働き方

2人に1人がダマされる! 求人広告のウラ側を見抜く3つの裏ワザ

やっぱり“盛られてる”求人広告

2人に1人が、求人広告に騙された…。総合人材サービスのマンパワーグループ(株)(本社:神奈川県横浜市、取締役代表執行役社長:池田 匡弥)が実施した「求人広告の募集要項と採用後の実態」に関する調査によると約半数が、求人広告の内容と実態が異なっていたと回答した。半信半疑でみるにしても、やはり、求人広告は“盛られている”ようだ。

同調査は、日本国内在住の20~59歳で過去5年以内に転職経験を持つ無期雇用社員を対象に行われた。質問内容は、「求人広告の募集内容と採用の実態が異なっていた経験はあるか」、「募集要項と実態が異なっていた点」の2点。では結果をみてみよう。

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まず、「応募して採用された後、求人広告の募集要項と実態が異なっていた経験はあるか」については、あるが49.8%、でわずかに「ない」を下回った。内容の違いについては、各自の期待値の大きさによる差異も考慮する必要があり、この数字はあくまで参考とすべきだが、それにしても多いといえる結果だろう。

では、どの項目で一番実態と異なっていたのか。トップは「仕事内容」(43・7%)、2位が僅差で年収・給与(42.2%)、3位が残業時間(27.3%)、4位勤務時間(25.6%)、5位休日・休暇(22.1%)と続いた。「事務の募集で入ったのに営業をさせられた」、「普通の会社と思ったら風俗関係だった」、と言うのはよく聞く話だ。

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上記のように、転職シーンにおいては、どうしてもミスマッチが発生しがちだ。それは、よりよい職場を求める求職者の心理と、なんとしても優秀な人材が欲しい企業側の下心が、激しくぶつかり合うからに他ならないからだろう。少しでもこうしたギャップを埋めるための自衛の裏ワザがあるので、活用してみてはいかがだろう。

求人広告に騙されない3つの裏ワザ

1:掲示板をチェックする

これは裏技というより、もはや常識かもしれないが、受ける企業の2ちゃんねるチェックはしておいた方がいい。これも半信半疑でみるべきだが、何もなければ書かれないのだから、見る価値はある。裏どりは難しいが、その情報を頭に入れ、面接などで訪問した際に、しっかりと雰囲気をチェックすれば、結構、みえないものが見えてきたりする。

2:定時後の“夜回り”

希望する企業の定時後にオフィスを視察することは、実態を知る上で大きな参考材料になる。定時が夜7時だとして、「残業なし」と謳っているのに、夜9時を過ぎても明かりが煌々とついているなら、完全なる“虚偽報告”。そんな会社は信用できない。もちろん、残業にもいろいろな種類や質があり、夜勤ということもあるので、それだけで判断するのは禁物だが、参考材料としては、かなり大きなものといえるだろう。

3:面接であえて「離職率」を聞いてみる

これはまさに裏ワザというか、最終手段。入りたいが、どうにもブラック臭がする、という場合に、一か八かで質問してみる。そこで、ハッキリと回答してくれるようなら、会社の姿勢として悪くないといえる。結果、高い離職率だった場合には、その理由をどんな風に説明してくれるかで雰囲気をつかみ取ろう。もちろん、シロだったとしても、その質問により、不採用となるリスクはあるので、あくまで最終兵器だが、その時は縁がなかったと潔くあきらめよう。

転職市場は空前の賑わいをみせているが、こうした時こそ、ワキが緩みがちになる。まずは、自分はなぜ転職したいのかをしっかりと頭を整理し、その上で何がしたのかをハッキリさせ、それを実現できる会社を見極める。このスリーステップを徹底することが、後悔しない転職のための最低限のルーティンといえるだろう。

→ 仕事を辞めたいあなたは「仕事から逃げたいのか」「転職したいのか」

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