働き方

トラブルを解決する真の決断力とは【瓦の目】

投稿日:2016年9月2日 / by 瓦版編集部

継続か断行をどこで見極めるのか

ある企業が残業削減に取り組むとする。現場からは「いまの体制では難しい」と声があったが、トップの判断で敢行。定時に社員が帰宅することになった。ところが、全体に業務が回らなくなり、あちこちで問題が発生。それでもトップはぐっとこらえ、残業ゼロを半ば強引に継続。数年後、全員が無理なく定時で帰宅できる体制が確立されたーー。

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このケースが成功したポイントは、トップの決断力だ。もしも、業務が回らなくなった時点で諦めていたら、もとの残業体質に逆戻りしていただろう。東京の台所・築地市場の移転問題が揺れている。これはまさに同じ地点でトップが「待った」をかけたことが原因だ。

トラブルを乗り切るカギは決断力が握る

トラブルが発生したから「待った」をかける。これもトップの判断として間違いではない。だが、問題がどの種類のものかを見極める力を伴っていなければ、単なる先延ばしにしかならないし、混乱を招きかねない。残業ゼロを実現した経営者は、業務が回らなくなることもあらかじめ想定し、それに伴う損失も計算した上で、継続を断行した。これが本当の判断力であり、決断力だ。

働き方の改革実現へ向け、2016年9月2日、働き方改革推進室が設置された。その船出に立ち会った安倍首相は「長時間労働を自慢する社会を変えていく。働く人々の考え方を中心に改革を進める」と力強く宣言した。働き方改革は確実に痛みを伴う。現場から悲鳴や苦情が響くこともあるだろう。そのときどうするか、ではなく、いまの時点でその状況をどこまで見極め、踏ん張れるか。それが、言葉を現実にする上で重要なポイントといえるだろう。

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