働き方

いまが絶好期。語学習得を武器化するために知っておくべき5つのポイント

投稿日:2016年9月28日 / by 瓦版編集部

なぜいま、語学力のニーズが高まっているのか

語学力は、ビジネスパーソンが持っていて、プラスこそあれ、マイナスはない人気スキルランク上位の常連だ。数年前には英語を社内標準語化する企業が現れるなど、いまや必要から必須スキルといえる。語学スクールに通うなど、その習得に悪戦苦闘する社会人は後を絶たない。実はいま、そんな語学力の価値が急騰している。その背景になにがあるのか。転職やキャリアップにとって、語学力がこれまで以上に大きな武器となる絶好機を生かすために、知っておくべきポイントを解説する。

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語学力は、もうここ何年も社会人の“必須科目”として認識されている。グローバル化を推進する企業では、社内公用語を英語にする事例もみられたが、それもいまでは当たり前のように浸透している。だが、全体でみれば、まだまだ中途半端なままの語学スキルの社会人であふれているのが実状だ。

(1)語学人材の国内ニーズ増大

実はいま、そうした中途半端に踏ん切りをつけるべき絶好機が到来している。その第一の理由は、語学力を生かせる求人が増大していることだ。語学人材サービスで半世紀近くの実績を誇る日本コンベンションサービス(JCS)の伊藤ボン氏は、「いまは、語学ができる人は採れるだけ欲しい。それくらい人材市場は好調です」と語学人材のニーズが非常に高いことを明かす。

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国際会議では、受付や誘導など語学力を生かしたアルバイトもできる

コンベンションを連日、運営する同社だが、政府の注力などもあって、人手に追い付かないほどのボリュームとなっている。2020年には東京五輪も控え、インバウンド需要がいま以上に高まることが予想され、国内での語学人材へのニーズは引く手あまたの状態なのだ。

(2)語学留学者への就職支援の充実

同社では、こうした状況に対応すべく、策も打っている。フィリピン・セブ島の語学学校との提携だ。同地に語学留学する日本人は、フィリピン政府観光局によると、この5年で約7倍に急増。潜在的な語学留学ニーズを、短期間に、格安で濃密なプログラムによって顕在化させ、転職やキャリアップを目指す社会人などを吸い寄せている。

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あえて、“国内留学”組でなく、セブ島留学組に目を付けた理由を、JCSの伊藤氏は次のように説明する。「日本の語学学校がダメということではありませんが、海外まで足を運び、自分を追い込む姿勢というのは、就業後の活躍という面でも期待できると考えているからです」。つまり、覚悟を決め、語学習得をする上で人気のセブ島留学に、大きな受け皿ができたというワケだ。これは、本気で語学力を生かした転職を考えるビジネスパーソンにとって、頼もしく心強い動きといえるだろう。

(3)多様な働き方に対応する受け皿

同社の場合、ひとまず登録すれば、アルバイトから派遣、正社員、さらにフリーランスなど、多様な働き方が選択可能なのが魅力だ。語学力に自信がなければ、アルバイトからステップアップするというアプローチもある。同じく人材派遣の(株)アプリは、海外留学をサポートしつつ、その後の就職も支援する取り組み「Tsunagu Challenge」を提供している。このように語学留学後の就職支援サービスが充実してきていることは、思い切って語学習得で海外に飛び出すには、強力な後ろ盾といえる。

(4)目安はTOIEC600点以上

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日本コンベンションサービスの仙頭氏(左)と伊藤氏(右)

気になるのは、どの程度の英語力が、武器としての基準といえるかだ。JCS人材サービス副部長の仙頭篤史氏は、「絶対というワケではありませんが、ひとつの目安はTOEIC600点。それ以下だと登録できないわけではありませんが、採用面接時に形でアピールする上ではそこを一つの基準と考えるといいでしょう」。一念発起、海外留学で語学力アップを狙うなら、最低限の目標として、まずはTOEIC600点以上を目指そう。

(5)派遣法改正による2018年問題

労働者派遣法改正による「2018年問題」も押さえておく必要がある。簡単にいえば、同一の仕事に3年以上の雇用が不可能になる法改正だ。「改正」と言いながら、「改悪」の声も多い。結果的に就業サイクルが短期化するため、雇用が不安定になると指摘されている。それだけ採用試験の機会が増えるが、当然、通過するには武器がある方が強い。前述のように、これまでの実務経験にプラスアルファのスキルとして語学力があれば、高い付加価値となるだけに、いまのうちに磨き上げておけば、どんな雇用形態でも、路頭に迷うことはなくなるだろう。

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JCSが提携するフィリピンの語学学校

人口減少に加えグローバル化の進展で、社会人の語学力の必要性は以前から叫ばれている。状況はいまも変わらないが、環境が着実に変化している。キャリアップにせよ、転職にせよ、いま、語学力がキャリアにプラスアルファの必須のスキルとして、上述のように大きくその価値を高めている。これまでなんとなくダラダラと語学習得に励んできたビジネスパーソンは、少なくともこれから10年、安泰に社会人生活を過ごすためにも、いまこそ本気のラストスパートをかける時が来ている――。

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