働き方

海外では日本の数分の1で請け負う国も

投稿日:2013年7月3日 / by
中国のスタバ

海外では日本の数分の1で請け負う国も(平城氏撮影)

労働集約型ビジネスの危険性

私達が@SOHOで受託できる仕事は、基本的に『労働集約型』のビジネスです。つまり、1件●円、1時間●円という形の仕事です。労働集約型のビジネスの場合、時間の経過と共に、単価が下がっていきます。

インターネットが日本に入って来たときは、ホームページ1つ制作するのに100万円という話も
珍しくなかったとか。私はその時は大学生でしたので、その恩恵には預かれなかったのですが。。

その時代に、沢山の大学生が起業して、『ネットベンチャー』という言葉も生まれましたね。しかし今はどうでしょうか?素人でもホームページ制作ソフトや、WordPressなどの仕組みを使うことで、プロ並みのホームページを簡単に作ることができるようになりました。そして今では、ホームページ1つの制作費用が10万円を切ることも珍しくなくなってきました。

『そんなものはWEBサイトではない』と言いたいWEBデザイナーの方、それは危険な考え方ですよ。今でも確かに50万円、100万円をかければ、より良いホームページはできます。

ところが、今や10万円でも、商用に耐えるホームページは作れるのです。つまり労働集約型のビジネスしか知らないと、最後は価格競争の波に追い込まれて淘汰されてしまうのです。

只でさえ日本国内での単価が下がっているのに、ここで海外から日本に対して、営業をかけてくる外国人が出てきたらどうでしょうか?しかも、その外国人が日本語の読み書きができるとしたら?まさに価格破壊を起こしてしまうでしょう。

グローバル社会で生き残るためには

今まではやはり『言語の壁』があったので、外国人もそう簡単には日本に入って来れませんでした。しかし今や日本語の読み書きができる外国人(特に東南アジア人)はかなり多いですね。

カンボジアでは、外国語で一番人気が高いのは日本語だそうです。それは日本人観光客が優良顧客だからだそうです。観光事業が大きな収入源となっているカンボジアでは、日本語のツアーガイドが1番の花形職業なのだそうです。

英語圏では既に、価格破壊が起きています。英語を使いこなせるインド人が、先進国のアメリカやヨーロッパの企業から、案件を受託するのが当たり前になっています。

インド国内では、大卒のプログラマが月給1万円で雇用できるそうです。なんと日本の20分の1ですね。つまり我々日本人は20人のインド人を上回るパフォーマンスを発揮しなければ、グローバル化した社会では生き残れない、ということになります。

この現実を踏まえて、私達は『労働集約型』のビジネスを脱却する必要があります。
<毎週水曜日更新>

連載:グローバルに自由に稼ぐ働き方の実現法


海外ノマドマスター・平城寿【プロフィール】平城 寿 Hirajo Hisashi
1976年宮崎県生まれ。九州大学工学部卒(1999年)。もともとITエンジニアで、2004年にSOHO事業者向けビジネスマッチングサイト「@SOHO」を1人で立ち上げ、4年で日本国内No.1の会員規模にまで育て上げる。その後インターネットの可能性に魅了され、自らネットを活用した「場所や時間にとらわれないワークスタイル」を実践。2011年より海外に拠点を移し、アジアを中心に毎月5都市以上を訪問。『海外ノマドスタイル』を確立して、その魅力を発信している。

平城寿公式ブログ:http://hirajo.com/
平城寿Facebook:http://www.facebook.com/hisashi.hirajo
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