キャリアクライシス

【キャリアクライシス】

直訳するなら職歴の重大局面。キャリアは通常、経験とともにアップしていく。特に高度経済成長時代においては、忠実に業務をこなし、上司にゴマをすっていれば、ほぼ自動的にキャリアップが図れた。

しかし、成熟期に入った日本においては、指示待ち型といえる旧来型では、劣化するばかりで、進歩はない。下からは激戦を勝ち抜いた有能な若手が、外からは語学とやる気と能力に長けた外人社員も入ってくる。座席を確保するには勉強するしかないが、何から手を付けていいのかさえわからない…。よそへ行くにも“武器”がない。40歳以降のミドル世代の“典型的サラリーマン”が、いま直面している危機――。