働き方

ホームオフィス

ホームオフィスという勤務スタイル

ホームオフィスとは、その名の通り自宅を仕事場にすることである。ネットワークが発達した昨今においては、自宅で仕事をするのは珍しくない働き方だ。現在は、小規模な事務所であるスモールオフィスの業態とまとめて、SOHO(Small Office/Home Office)と呼ばれることが多くなっている。

少し前に、会社に縛られない「ノマド」という働き方が話題になったが、喫茶店やファーストフード店で仕事をする彼らは、ホームオフィスに当てはまらない。該当するのは、あくまで自宅で仕事を行う人。従って、事業主として独立している人のほかに、企業に属しながらも自宅で仕事を行う人もホームオフィスということになる。
-shared-img-thumb-C789_mbawosawarute_TP_V3

ホームオフィスのメリットとデメリット

自宅を職場にすることで通勤の必要がなくなり、自由な時間が増えるという点は大きなメリットのひとつだ。満員電車や長距離通勤で大変な思いをしてきたからこそ、この勤務スタイルを選んだという人も少なくない。

ほかにも自分だけの理想的なオフィスを作れるという部分も見逃せない。とりわけ最近は、ホームオフィス専用の家具やインテリアグッズを扱う専門店も増えている。そのため、フリーランスとして家で仕事をしている人の中には、自宅におしゃれな仕事部屋を設けている人も多い。仕事効率を最大限に高める環境を、自由に整えられるのは嬉しい利点といえるだろう。

デメリットとして、自宅であるがゆえに仕事とプライベートの切り替えが難しいという点が挙げられる。会社に来ることで仕事に対してやる気が出るタイプの人は、ホームオフィスには不向きといえる。加えて自宅の通信環境におけるセキュリティ環境が甘いと、情報漏えいに繋がりかねない。企業側としても、ホームオフィスの人に仕事を依頼する際には、そのリスクを十分に考慮しなければならない。

職場が自宅代わりになっている人も…

昔よりも働き方が多様化しているとはいえ、日本ではまだ自宅を仕事場にしている人よりも、職場に出向いて働くスタイルの人の方が多い。しかし、ブラック企業が跋扈する時代においては、忙しさのあまり職場を自宅代わりにして、寝泊りする人も居るのではないだろうか。もちろん、これはホームオフィスに該当しない。

「風呂敷残業」と呼ばれる、こうした状況が長く続けば、職場が自宅なのか、自宅が職場なのかが解らなくなってくる。ホームオフィスではなく、さながら「オフィスホーム」とでも呼ぶべき状態かもしれない。元凶が企業側にあるとしても、効率化などで抑えることは可能だろう。ホームオフィスは、あくまでも公私を明確に区別できるプロフェッショナルワーカーでなければ、うまく機能しない。そのことは、十分に頭に入れておいた方がいいかもしれない。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について