Iターン
Iターンとは故郷以外で働くこと
Iターンとは、故郷ではない場所に進学や就職することを表す言葉だ。地方から都会へ移住して働く場合と、都会から地方へ移住して働く場合のどちらも該当する。ただし、求人サイトや求人広告では、Iターンは都会から地方に移住して働くという意味合いで使われることが多くなっている。
その性質上、Iターンは都会から地元へ帰って働くUターンや、都会から地元ではない場所に移住して働くVターンなどの、途中段階にあたる言葉でもある。このIターンは、もともとUターンから派生して生まれた造語であるため、「別にターンしていないのでは?」という発言は野暮だろう。
生活環境が大きく変化するIターン
地方出身者にしても都会出身者にしても、Iターンは生活環境がガラリと変化することに変わりはなく、故郷では味わえない新鮮な体験ができる働き方だ。都会から住居費の安い地方へ移住したり、近所付き合いを避けたりするために、都会で働くといったように、人によってIターンをする目的も様々である。
昨今は、都市部から地方へ移住して働きたい人に向けて、Iターンに関するセミナーや相談会が開催されることも珍しくない。地方で働きたいけれど、漠然とした想像しかできずに困っている人は、イメージを固めるために参加してみるのもいいだろう。
海外で働くこともIターン
ちなみに、日本から海外に移住して働いているというケースも、規模こそ大きいがIターンである。極端な言い方をすれば、生まれ育った場所以外で働いていれば、それは総じてIターンと呼べる働き方なのだ。そのため、地方からの移住者が半数近くを占める東京は、さしずめ「Iターンのメッカ」と呼んでもいいのかもしれない。