働き方

リモートワーク

リモートワークとは、情報通信技術を利用して、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、オフィス以外の場所で仕事を行う勤務形態のこと。「リモート」は「遠隔」という意味を持つ。育児や介護といったライフスタイルの変化にも対応できる、新しい働き方として注目を集めている。「テレワーク」「在宅ワーク」と呼ばれることもある。

リモートワークで仕事をする女性

テレワーク・在宅ワークとの違い

ほぼ同じ意味として用いられている「リモートワーク」「テレワーク」「在宅勤務」だが、この中でも「リモートワーク」はもっとも新しく、2000年代になってから登場した言葉である。「テレワーク」は1970年代に生まれた言葉であるが、当時はサテライトオフィスへ出勤して仕事を行う勤務体系のことを指す場合があった。また、「在宅勤務」はより広義の言葉であり、内職やフリーランスを含むこともある。

リモートワークの本質は「場所」ではなく「チームワーク」

「リモートワーク」が他の二つと違う点として、言葉の新しさ以外に「チームワークを保ったまま」仕事をするというものがある。これまでの「テレワーク」や「在宅勤務」は、自分の業務をオフィスの外で孤独に行うというイメージが強かった。しかし、近年の情報通信技術の発達によって、情報の共有やコミュニケーションが容易になり、在宅で行う仕事も対話性や即時性が強まった。オフィスの外にいながら、まるでオフィスのメンバーと顔を合わせているように”リモート(遠隔)で”仕事をすることが可能となったのである。こうして登場した言葉が「リモートワーク」だ。離れた場所でもチームワークをもって仕事をする。これこそがリモートワークの本質と言えるだろう。

リモートワークが実現する働き方とメリットとは

育児・介護との両立

自宅を離れる必要がないため、出産や育児、親の介護といったライフスタイルの変化にも対応しやすい。会社側にとっても、育児や介護による離職を減らせるというメリットがある。

通勤時間・交通費の削減

通勤の必要がない分、時間を効率良く使える。満員電車で出勤するストレスもない。会社にとっても交通費の削減につながる。

生産性の向上

一人になれる場所、静かで落ち着ける場所など、自分にとって働きやすい環境を選べるため、パフォーマンスを最大限に発揮できる。移動中や外出先での仕事も可能だ。

居住地から遠い会社へ就職できる

リモートワークを導入している会社であれば、遠方にあっても就職することが可能だ。また、会社側も居住地に関係なく優秀な人材を採用できるというメリットがある。

働きながら旅行ができる

ネットワークがつながる場所であれば、仕事をしながら世界中を旅することが可能だ。旅は創造性を刺激する。クリエイティブな職種であれば、仕事にも相乗効果が得られるだろう。

リモートワークのデメリット

コミュニケーションが取りにくい

メールやチャットでの連絡が容易になったとはいえ、やはり対面でのコミュニケーションには敵わない。細やかなニュアンスや空気感を共有したり、気軽な雑談のついでに相談したりということが難しくなる。こうした問題を解決するため、リモートワークを導入しながらも、週に何日か出社日を設けているという会社も多い。

新人教育や部下育成には不向き

「見て覚える」「見て盗む」といったことができないため、人材育成には向かない働き方と言える。採用後しばらくは対面でのコミュニケーションを取りながら仕事を覚えることが望ましい。

仕事とプライベートの境界が曖昧になりがち

いつでもどこでも仕事ができるというメリットは、プライベートとの区別がつきにくいというデメリットでもある。こうした状態では、気付かないうちにオーバーワークになっていたり、仕事以外のことに目が行ったりしがちである。メリハリをつけることが大切だ。

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