働き方

バイラルマーケティング

バイラルマーケティング(viral marketing)とは

boss-pandering製品やサービスに関する口コミを意図的に広め、低コストで効率的に商品の告知や顧客の獲得を図るマーケティング(販売広報活動)の手法である。

“バイラル”とは「ウィルス性の」や「感染的な」という意味を持つ。「短時間で幅広く」という特徴を持った情報の広がる様子が、まるでウィルスの感染や増殖に似ていることから用いられたのが語源となっている。一般的なマーケティングはテレビやラジオなどのメディアを通して行われる。それに対し、バイラルマーケティングは口コミの宣伝効果で製品やサービスの良さを戦略的に広めていく。口コミが広まりやすいインターネットの性質を活かし、ブログやtwitter、Facebookなどを使って行われていることも多い。

信頼性を上手く利用している

最近はテレビやマスコミによる影響が薄れてきていて、CMを流しても消費者の認識はただの宣伝としか受け取らない。一方的な宣伝活動に対して簡単には信頼を持てない時代になってきているからだろう。

そこでバイラルマーケティングは、実際に自社の製品を使ってみたり、サービスを受けさせたりし、顧客に利用した者の立場から知人や友人などに宣伝をしてもらえるようにする。知人や友人からの情報には敏感に反応しやすく、さらに紹介者との信頼関係が既に出来上がっている可能性が高い。その信頼している相手が勧めるものであれば、使ってみようかな、という気持ちが起こりやすくなる。

お互いの信頼関係を利用することで、安心感を与えつつ、一般的なメディアを通した宣伝では一方的だった相互の信頼関係の希薄さを補い、より影響力を与えることに成功するのだ。

利点は「低価格なのに効果絶大」

バイラルマーケティングの最大の利点は宣伝効果が高く、費用は低価格で済むという点である。もともとバイラルマーケティングは自然的に生まれたもので、小さな会社が商品を発売する際に大きな宣伝広告を出すことができなかったが、利用者が他の消費者に対して自ら宣伝したことにより、商品の評判が口コミによって広まり、莫大な利益に繋がったことから始まった。宣伝広告費はほとんどかからず、莫大な利益を得ることが出来たという点が注目され、バイラルマーケティングはマーケティング手法の一つとして確立した。

今までのマーケティング手法では、宣伝には多大な費用がかかり、長期的な作成期間も必要であった。しかし、多くの費用と時間をかけたからといって、必ずしも思ったような結果を得られるわけでもないのが現実だ。効果がなければ宣伝にかけてきた費用と時間は無駄になってしまう。このリスクをバイラルマーケティングは大幅に軽減させたのだ。少ない宣伝費用で多くの利益を期待できるということは、企業としてはとてもありがたいことである。こういった結果を経て、バイラルマーケティングは注目され活用されてきている。

「やらせ」にはご注意を!

見落としはならないのが、あくまでも使用した人が良いと思ったものを紹介しているが、ここに操作性があるのか、ないのかという点である。バイラルマーケティングにはいくつか種類がある。インターネット上のメールマガジンやメッセージサービスなどのように、商品自体に知人を誘いたくなるような仕組みが埋め込まれているものを「1次的バイラルマーケティング」という。「ご紹介キャンペーン」などで友人や知人に紹介することでポイントを得ることができたり、何らかの便宜・報奨(インセンティブ)を用意して商品の紹介を直接依頼する手法を「2次的バイラルマーケティング」という。

バイラルマーケティングはうまく行けば低コストで効率よく、商品を告知することができるが、時には迷惑メールとして相手に受け取られてしまうこともある。さらに、口コミの広まり具合を企業側が直接制御することは難しいため、想定を越える申し込みが殺到してサービスが中断してしまうこともある。

バイラルマーケティングを行ったリワード広告も落とし穴

他にも、インセンティブを付与するようなマーケティングを行った場合には、インセンティブ目当ての利用者が増えて費用対効果が悪化するといった失敗も起きる。日本ではインセンティブの付いた紹介キャンペーンに好印象を持つ人はあまりいないのに対し悪印象を持つ人は非常に多いという結果もある。インセンティブの設定には細心の注意が必要となるだろう。そもそも、対象となる製品ややサービス自体の魅力が乏しければバイラルマーケティングの成功は難しくなる。

社会的にも問題になったステルスマーケティング騒動

有名人が宣伝であることを隠して自分のブログで商品を紹介するといった手法が使われることがあり、消費者を欺く行為として批判されている。自分が好きな芸能人がオススメしている商品なら使ってみたいと思う人も少なくないはずだ。しかし、実際には使ってすらおらず、ただ仕事として「やらせ記事」で宣伝している者も多いのだ。これでは商品どころか宣伝者の信用も失いかねない。見極める方法が確立しているわけではが、本当に信頼できる商品を手に入れたいのならば、自分で他の口コミを見てみることも必要だろう。

未知数だが期待値は高い

バイラルマーケティングマーケティング手法の中でも比較的新しい分野である。まだ試験的要素が高く、成功する場合もあれば、失敗することももちろんある。しかし、未知数であるがあるがゆえに、将来性に期待できるものでもある。実際のところバイラルマーケティングは賛否両論といったところだろう。口コミの性質上、情報を全てコントロールできなかったり、結果を完璧には予想することが難しかったりと、リスクがあることからであると考えられる。だが、どんなことでも新たなことを始めるにはリスクが伴うものである。新しい可能性に目を向け、道を切り開くことで、社会は発展していくのではないだろうか。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について