インタビュー

新卒時代から副業を続けるOLが指南する本業と両立する極意

投稿日:2016年4月6日 / by 瓦版編集部

サイエスト株式会社
本谷亜紀さん

サイエスト(株)の広報担当として活躍する本谷亜紀さん。平日はフルタイムで働くOLだが、実はもう一つの顔がある。「ラーメン評論家」だ。本業は会社広報、そして副業がラーメン評論家というワケ。企業の副業への理解も進みつつある昨今、新卒時に自ら“ダブルワーク”の道を切り開いた本谷さんに、その魅力や可能性、そして実現するポイントを聞いた。

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平日は会社の広報担当。土日はラーメン評論家

毎日出社し、8時間働く。ウィークデーは、フルタイム勤務が本谷さんの基本のワークスタイル。従って、会社員としての日常は、いわゆる普通のOLと大きく変わりない。副業に勤しむのは、就業後もしくは土日だ。会社員が副業をする場合のお手本のようなバランスであり、典型的なライフスタイルといえるだろう。

もっとも、本谷さんは、メディアにも登場するほどのラーメンのプロフェッショナル。ときに就業時間と活動時間が被ることもある。そうした場合は、時間によってはフレックスを活用したり、有休を取得するなどで、柔軟に対応し、本業に支障が出ないよう対応することでクリアする。

会社公認の副業とするための心構え

当たり前だが、副業する際の大前提は、本業に支障をきたさないこと。そうであれば、現実には会社が非公認でも実現は可能だ。だが、本谷さんは、しっかりと会社から認めてもらうことを徹底する。その上で「副業をやる以上、本業はむしろ人並み以上の成果を出す必要がある、と私は考えています」とキッパリ言う。こうした姿勢が、本谷さんが転職を経ても、2つの顔を持ち続けられていることに寄与していることは言うまでもない。

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ラーメン評論家だけに、食べ歩くことは頻繁という本谷さん

「私のラーメン評論家としての活動は、学生時代から。ですので、新卒で入った会社には、活動を認めてもらうようお願いしました。理解のある会社だったので容認してくれましたが、もちろん、私もそれに甘えるつもりはありませんでした。本業でより高い成果を出すよう意識しました。実際、前職では副業の活動で拡がった人脈が、本業にも大きなプラスなりました」と本谷さん。

副業を積極的に活用することを推奨してくれたいまの会社

順調にOLとラーメン評論家のダブルワークを続けていた本谷さんだが、さらなるステップアップを目指し、転職を決意。そのプロセスでは、紹介などで面接を受けても、「副業ありき」で受け入れてくれる会社は、多くなかったという。そんな中、出会ったのが、いまの会社だ。

「最初から副業をしたいという私のようなスタイルに難色を示す企業も多かったのですが、サイエストはむしろ、私の副業を積極的に活用することを推奨してくれるだけでなく、自由にやっていいといってくれました。運命を感じましたね。しかも、会社として初めて広報部を設置するということで、ゼロからのスタート。すごくやりがいも感じました」と本谷さんは、目を輝かせる。

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広報としてのキャリアはあるものの、サイエストは人材でサービスを展開する会社。食品関連だった前職は、ラーメンとの食品つながりもあったが、今回は全くの未知の領域。本谷さんにとっては、言葉通り、ゼロからのスタートとなり、自社の事業内容を広報し、普及していく重責を担う。

副業が本業にもたらすメリット

「サイエストが提供する『グローバル顧問』には60歳以上のリタイアした有能な人材がたくさん登録しています。本当に人柄がいい人ばかりで、ラーメン談義で仲良くさせてもらっています。ラーメン評論家で培った取材力を活かし、我が社の優秀な顧問さんをSNSやオウンドメディアなどを活用しながら、より多くの方に知ってもらうこともいま、戦略として考えています」と本谷さんは、早くもラーメンを武器に会社に溶け込み、広報展開の青写真まで描き始めている。

本業に支障をきたさず、それでいて本業にプラスをもたらす理想的な副業活用術。この点においては、大卒から社会人になって以降、当たり前のように両立を続けてきている本谷さんにとって、誰にも負けない領域だ。考えなくても自然に、副業が本業にプラスに働く流れを創りだすノウハウが、脳にインプットされている。

これから副業に取り組もうとするへのアドバイス

まさに、副業を有効活用することにかけてはプロフェッショナルといえる本谷さん。今後、こうしたスタイルで働く会社員も増加していきそうだが、うまく実現するポイントはどこにあるのか…。

「当たり前ですが、副業を始めるには、行動が必要です。それは何でもいい。好きなことや得意なこととか。とにかく大事なことは、毎日続けて、そして形にすることです。例えばラーメンなら、読者の方や視聴者の方の求める情報を最適な形で提供する。それを何年も続けていれば、きっと形になると思います。それをもって会社を説得するのも大切です。もちろん、本業をおろかにしないことは最低条件ですけどね」。

ちなみに、本谷さんの副業の気になる懐事情だが、「ホントにお小遣程度です」とのこと。それでも、ほぼ毎日、大好きなラーメンを食べ、そのことをメディアで情報発信する日々は、本谷さんの大きな楽しみとなっており、ストレス発散にもつながっているという。副業は、稼ぐことだけを目的にせず、こうして趣味の延長のようなスタンスでやることがやはり、本業とのバランスを考えても理想的といえるのかもしれない。

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副業と両立するには本業で人並み以上に結果を出すことという本谷さん

将来的には、ラーメン業界の発展のサポートも

最後に、本谷さんに、これからの目標を聞いた。「サイエストの広報としては、TPPやアセアンに強いサイエスト、といったピンポイントでも使っていただける顧問派遣サービスになるよう、広報を強化していきたいですね。ラーメンに関しては、これまで培った広報のスキルを活かし、埋もれているラーメン店を発掘するようなお手伝いが出来ればと考えています」と本谷さん。

あくまで副業ながら、それを軸に本業もプライベートも好循環させる本谷さん。ビジネスパーソンのプロ化が進み、複数の“顔”をもつ会社員がこれからどんどん増殖しそうだが、本谷さんの働き方は、そのベースのひとつのカタチとしては、お手本といえるワークスタイルといえそうだ。


<気になるアノ対策は?>

ramen基本、ラーメン評論家としての活動は、本業が休みの土日だが、ラーメンはたくさん食べているという本谷さん。さすがに体重増加が気になるところだが、体型はなんとかキープしている。そのヒミツは「バランス」。要は、ラーメンを食べる以外は、なるべく野菜しか食べないのだ。「ラーメンは高カロリーですが、それを相殺するためにほかの2食でバランスをとっています」と本谷さん。ヨガやウォーキングもしているというが、体型キープのメインはこの“バランス食い”にあるという。ラーメン好きの女性には参考になるかもしれない。


◇プロフィール 本谷亜紀

大学時、テレビ朝日のバラエティ番組「お願い!ランキング」にてラーメン女子大生として活躍。現在はラーメン評論家と企業の海外進出をサポートするサイエスト株式会社の広報を両立。サイエスト株式会社URL:www.cyestc.com

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