インタビュー

私が難問を解き、斬新なアイディアをひねり出せる秘密

投稿日:2016年11月7日 / by

変人・安田の境目コラム

私の仕事は「代わりに考える屋さん」

私は、境目研究家であり、BFIの社長であり、取引先の顧問であり、いくつかの会社の役員でもあります。一体何屋さんなのだ?と、よく聞かれます。私は「考えないといけない事を、代わりに考える屋さん」なのです。

thinking

友達と親友の境目とか、嘘つきと正直者の境目とか、誰にも考えてもらえない境目を、代わりに考えて定義していく。それが境目研究家の仕事です。いい会社とはどういう会社か。顧客が集まる会社とはどういう会社か。みんなが働きたくなる会社とはどういう会社か。そういう事を勝手に考えて商品化するのが、BFIの社長の仕事です。

自社の強みは何か。売るべき商品は何か。どういう人材を採用すべきか。どうやって販売するのか。社長の代わりにそういった事を考えるのが、顧問や役員の仕事です。

大事なことなのだけれども、誰も考えない。考えないといけないけれども、時間がない。考えているけれども、いいアイデアが浮かばない。そういう時に、代わりに考える仕事。それが自分の役割だと定義しております。

どうやって、すぐれたアイディアをひねり出すのか

社長の代わりに考えるなんて凄い。どうやったらアイデアが浮かぶのか。そう驚かれる事が多いのですが、実情は至って簡単です。

相談されたら、その場でアイデアを出す。これは実はなかなか難しい。というか、私にはそんな能力はありません。だから先に考えておくのです。相談される前に、誰にも頼まれてもいないのに、勝手に考える。これが私の仕事のやり方です。

人間とは何なのか。お金とは何なのか。ビジネスはどういう仕組みで動いているのか。そういう普遍的な疑問。この会社の強みは何か。強みを活かした商品とは何か。自分だったらどうやって売るのか。そういう具体的な疑問。

それらの疑問について、頼まれてもいないのに、勝手に考えるわけです。なぜかと言うと、それが私の商品だからです。

勝手に考えたアイデア。勝手に考えた商品。それを、求められた時に披露する。ただそれだけのことなのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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