インタビュー

ベテランフリーライターの「不安定」生活解消術

投稿日:2016年11月24日 / by 瓦版編集部

フリーランスで生きる道
~フリーランスはどうやって生計を立てているのか~

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ベテランフリーランスの三河賢文氏は、三児の父であり、ランナーであり、フリーライター。長年のフリー経験で、つきまといがちな「不安定」との付き合い方も熟知している。「Lancers of the year2015」で「ベテランサー賞」を授賞した実力派は、そもそもなぜフリーランスになったのか。そして、どうやって、独立して生計を立てているのか。気になることを聞いてみた。(powered by THE LANCER編集部)

学生時代のアルバイトから、フリーライターへの道へ

私がフリーライターという仕事に出会ったのは、大学時代のこと。「せっかくバイトするなら、面白いことをやってみたい」と思い、インターネット検索したのがキッカケでした。ちょうど、大学紹介を行なう媒体で学生ライターを募集しているのを発見。初めて原稿が公開されたときには、大きな喜びと楽しさを感じたものです。

しかし大学卒業後は、独立など考えることもなく一般企業へ就職。ひっそりライター業も続けつつ、人材サービス会社で営業職や企画職を経験しました。その後、WEBサービス企業へ転職して事業企画職に従事。「もっと自由な時間を作りたい」という思いから独立しました。社会人経験3年目のことです。
一ヶ月の収入が、1万円を下回った時期も。

もちろん独立後、最初からすべて上手くいったわけではありません。資金・顧客ともゼロからのスタートでしたから、独立当初は苦労が絶えませんでした。ひどい時には1ヶ月の収入が1万円を下回り、消費者金融に頼る直前まで追い詰められたこともあります。

「フリーランスとしてやっていけそうだ」。そう思えたのは、独立してちょうど1年程の頃です。収入が得られると、心にもゆとりが生まれ、自由な時間も少しずつ増えていきました。そして現在、私は“走る”フリーライターとして、主に「スポーツ」「ビジネス」分野を中心とした取材・ライティングを行っています。

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3人の子どもを持ち、自宅を拠点に活動しています。ランサーズでも、これまでさまざまな依頼をいただいてきました。中には人材業界での経験を活かし、「企業採用ページのQ&A作成」などという仕事もあります。

さらにランサーズ以外にも、書籍や企業サイト、あるいはWEBメディアなど、ライティングを手掛ける媒体は多様です。こうしたライターとしての実績は、ラジオなど各種メディア出演のオファーをいただくチャンスにも繋がっています。

フリーランスには、過去の就業経験が存分に役立つ

会社員時代の営業経験は、私にとって大きな財産となっています。なかなか収入が得られない苦しい時期にも、客観的にその原因を分析。「アプローチ先が間違っているのではないか?」、「顧客ニーズと提案が合致していないのではないか?」などを検討し、まさに“日々改善”の姿勢で取り組んできました。自然と、自分から営業するという動きができていたのです。

最初に用意したのは、ホームページとプロフィール資料。いずれにもポートフォリオを盛り込み、さらにはジャンル別の記事サンプルも用意しました。アプローチは主に、メールやホームページの問合せフォームでしたが、その際に心がけたのが「送付内容を定型文にしない(=連絡先ごとに変える)」ということ。

ブログやコーポレートサイト、メディア、あるいは雑誌・書籍などによって求められる文章は違います。そうなれば、受け手に響くアプローチ内容が異なるのも当然です。画一的な内容では、読み手に印象すら残せないでしょう。その甲斐もあり、少し経ってから「以前に受けた連絡を思い出して」と仕事のご相談をいただくことも少なくありません。

選ばれるフリーランスになるため、やるべきこと

自己ブランディングにも注力しました。「何でも書けます」ではなく「この分野には自信があります」とすることで、他のライターと差別化したのです。結果的には得意分野以外での相談も多く受けるのですが、依頼する側から見て私という人間が分かりやすくなったのでしょう。依頼は少しずつ増えていきました。

しかも得意分野であれば仕事も楽しく、そして書きやすくなります。無理なく多くの仕事がこなせるので、自然に実績が増えるのです。例えば“走る”フリーライターとして、離島を自らの脚で走りながら取材するという仕事もありました。私にとって、これほど楽しい仕事はありません。

もちろん、ライティングスキルを磨くことも怠りません。実績と実力は必ずしも一致しないと考えているので、依頼元をガッカリさせないように日々学びました。こうした1つ1つが、フリーライターとしての今に繋がっています。

私はライター歴が約10年、独立してまだ約5年です。そのため、フリーランスとしては未熟であると自覚しています。しかし苦境を乗り越えてきた経験、そして手に入れたライフ&ワークスタイルは、フリーランスの方々にとって何か役に立つことがあるでしょう。

▽フリーランスの情報発信メディア「THE LANCER」より転載


<プロフィール> 三河 賢文
フリーライター歴は10年。“走る”フリーライターとして、スポーツやビジネス分野を中心にさまざまな媒体で取材・執筆・編集を手がけています。趣味はマラソン&トライアスロン。「Lancers of the year2015」にて「ベテランサー賞」を授賞しました。3人の子ども達に囲まれながら、「自由な働き方」を実践中です。

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