インタビュー

本業事務職の副業ライターが月13万円強稼げる秘訣とは

投稿日:2016年12月1日 / by

フリーランスで生きる道
~好きで始めて13万円強の副収入を稼ぐまで~

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副業解禁が着実に広がっている。事務職として会社勤めをする水本愛さんも副業に取り組んでいる一人。就業後や休日に、フリーランスライターとして、副収入を得ている。純粋に書くことが好きで始めたライターの仕事だが、今では月収13万円強。お小遣いレベルを超えつつある。将来的には独立も視野に入ってきている。(powered by THE LANCER編集部)

書くことが好き。それだけでフリーライターになれた体験記

現在、事務職として働く傍ら、ライターの副業をしています。過去には営業、SE、営業事務、コンサルタント、学生時代の家庭教師や販売員としての経歴を加えると、本当に様々な業界でいろいろな仕事をしてきました。

経験は多いものの、いろいろなことを『それなりに』こなせた、いわゆる器用貧乏だった私。「これが得意です!」と自信を持って答えられるものがないまま、社会人経験だけが増えていきました。ふっと気が付くと、情熱や誇りを持って働く友人たちに、憧れと尊敬、焦燥感を抱くように…。

最初の転職から12年が経った今、「書く」ことを仕事にしている自分がいます。確かに昔から、日記をつけたり、本を読むごとに感想文を書いたりと、文章を書くことが好きだった。でも、書く仕事に就くなんて、想像もしていなかったことです。コピーライターやライターという存在は知っていたものの、なり方までは分からない。そんな私がどうやって、ライターの仕事を手にしたのかをご紹介します。

 無料で請けたWebライティングを、仕事にしよう

「書く才能」に気づかせてくれた出来事は、友人の起業です。ここでも持ち前の器用さを発揮して、登記手続きから採用など幅広く関わっていました。報酬のないボランティアです。自分が何かの役に立てるなら嬉しいな、と思って。

書くことを仕事にしていけるかもしれない、と思えるきっかけになったことは、企業HPのWebライティングとディレクション、月刊発行物のライティングとディレクションを手がけたことです。制作物が取引先や関係機関、利用者にも好評で、それが純粋に嬉しかったですし、もっと自分の力を信じて、自分に価値を付けるべきだ、と思えるようになりました。

ボランティアではなく、プロとして。誇りを持って「書く」仕事に携わりたいと思い、友人からも報酬を払ってもらうことになりました。これが、ライターとして交わした初めての契約です。同時に、チャレンジできるフィールドを増やしたい。そう思い「フリーライター」でネットを検索して出会ったのがランサーズでした。

お小遣い稼ぎから継続案件を受注、認定ランサーに

ランサーズに登録したのが2015年の1月。最初は、趣味や経験、知識を生かせるタスクを空き時間に行なっていました。2ヵ月経った頃、とある会社から継続的に案件を発注してもらえるようになり、いまではフリーランスの仕事の大部分はその会社からの案件が占めています。

ライターとして経験の浅い私を根気強く研修してくださり、いまでは「当初の期待以上の働きです」と言ってくださる、そんなご縁に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

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副業の魅力は、空き時間で自分のやりがいを達成できること、ちょっぴりお小遣いを増やせること。一方で、受注案件、継続案件が増えてくると、空き時間での対応だけではどうしても難しくなり、睡眠時間を削ったりすることもあります。また、興味あるプロジェクトでも諦めざるを得ないこともあります。こういった顔の見えないクラウドソーシングを利用する中で、信頼を勝ち得るのは、品質と納期厳守。そこを保証できない可能性もあるからです。

さらに複数の案件を抱えると、その進捗管理や優先度の付け方が重要になってきます。いまは独立を視野に入れた働き方に移行しているので、時間や生活、それから仕事の波の振れ幅をとらえられるようになってきました。自分がどんなフリーランスを目指すのか、見定めることも大切だと思います。

自分を安く見積もらない、自分の強みを作っておく

100人いれば100通りのやり方があると思います。私の場合、継続案件をもらうようになった頃から、自分の時間単価を設定しました。ライターやコピーライターの経験者だと文字単価を決めていらっしゃる方もいると思います。その単価を下回る案件にはなるべく提案しない、という自分ルールを作りました。

あとは「なんでもやります」と書いていたプロフィール欄を少しだけ変えました。登録したての頃は、実績がないことが不安でそのようなプロフィールの書き方をしていましたが、なんでもやります・できます、というのは仕事を依頼する側にとってはひどく曖昧なものであることがわかってきました。いろいろなタスク、プロジェクトを任せていただく中で、得意分野や強みが見えてきたら、それを磨くことをお勧めします。

趣味や特技も強みの1つだと思います。私が声を大にして言える趣味が「読書」と「LIVE」なのですが、こちらも両分野で案件をいただいたことがあります。自信を持って提案できると、その自信は自然と依頼主に伝わるものです。

仕事、趣味、生活。オンオフのメリハリを手にいれた

事務として働く傍ら、フリーランスをしているので、納期にゆとりがある案件は休日にまとめてやることが多いです。なので傍目からすると、休まずバリバリ働いている印象を持たれがちです。

個人的には、むしろオンとオフのメリハリある生活ができています。仕事があればあるほど、それを上手にコントロールしないと、本業にもフリーランスの仕事にも、休日やプライベートにまで支障が出てしまいます。生活と仕事とのバランス感覚は自然と養われてきていると思います。

特に、ここ2カ月は「独立」を意識しながらフリーランスとして働いていたので、仕事の波をとらえる感覚や、金銭感覚もずいぶん変わってきました。本当に欲しいもの、本当にやりたいことに惜しみなくお金を使う代わりに、そうでないことについては、あまり頓着しなくなったのです。心が贅沢になってきた気がします。

フリーランスで月給13万円。次のステージを見据えて

現在は、事務職とランサーズ、それから報酬契約でのライティング、コピーライティングを手がけています。副業系、複業系フリーランスの間にいる感じです。ランサーズでの月額受注金は、ここ2ヶ月の平均で13万円強。独立するか、このままでいるか、正直悩ましいところです。

経験も浅いし、フリーとしてはまったくの素人。けれど、1度きりの自分の人生。自分の力で、働く時間と場所を決められるチャンスがあるのなら、チャレンジしたい、その気持ちのほうが大きくなりつつあります。

いろいろな国へ行ってみたいし、もっとたくさんの価値観に触れてみたい、自分を試してみたい。近い将来、独立系フリーランスになり「働く場所を選ばない」コピーライターとして活躍していきたい、そう考えています。

▽フリーランスの情報発信メディア「THE LANCER」より転載


<プロフィール>水本愛

「愛」と書いて「このむ」と読む、変わった名前の持ち主。幼少期より「書く」ことが日々の生活にあり、営業、SE、コンサルタント、購買、翻訳、CADオペレーター、秘書、などの職を経て、念願のフリーライターの道に。仕事に対するモットーは「段取り8割作業2割。納期は前倒し」、人生のモットーは「人の役に立てるならそれがなによりのしあわせ」依頼者の想い、受け取り手の想いを大切に、執筆活動に取り組んでいます。夢は「ゆっくり世界一周」。

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