インタビュー

役員が子供だけの会社「アドウェイズベイビー」が牽引する社員のための働き方とは

投稿日:2015年6月2日 / by 瓦版編集部

株式会社アドウェイズベイビー 第二回こども役員会

AdwaysBaby-title2014年11月に全く新しい形の会社が立ち上げられた。その名は株式会社アドウェイズベイビー。役員はすべて親会社であるアドウェイズ社員の子供で形成され、それぞれ社長や常務といった役職も任名されている。主な業務としては、アドウェイズで働くパパママのサポートである。今回は第二回アドウェイズベイビーのこども役員会の様子について取材を行った。

子供主体で行われる役員会

AdwaysBaby-cosmos役員会の場所は、株式会社アドウェイズの会議室。宇宙をイメージしてデコレーションされた部屋の中には、この日のためにおめかしをした子供たちが次々と集まり、賑やかな雰囲気に会場はつつまれた。

役員会では、前社長の退任式と新社長の着任式が行われた。アドウェイズベイビーは任期が満4歳までとなっており、完全に年功序列制を敷いている。今回の会議では今年5歳になる社長と副社長が任期満了で退任となり、新しい社長と副社長が着任することとなった。そして、社長交代に伴い新たな経営理念と経営目標を掲げ、それに対しての議決も行われた。

パパママコンシェルジュが提唱する働き方

AdwaysBaby-sanseiアドウェイズベイビーの役員会で決議された内容として「パパママコンシェルジュ」という制度がある。これは、アドウェイズで働く社員一人一人の環境に応じた働き方を作っていく制度である。

たとえば、保育園の送迎時間があるので、時短勤務を希望するであるとか、子育てのため又は家族介護のために在宅勤務を希望するであるとか、多種多様な働き方が可能になる。ライフイベントに合わせて社員ひとりひとり異なる課題が出てくる中で、それがが足かせになって仕事に支障が出るのを防ぎたいという想いがそこにある。

ここで、仕事というものについて改めて考えていただきたい。人は何のために仕事をしているのだろうか。お金を稼ぐために仕事をしている人もいるだろうし、自分の夢のために仕事をしている人もいるだろう。中には仕事をする理由を改めて考えたときに、家族のために仕事をしているという人もいるだろう。そんな人たちにとって、もし「家族のため」の行動が仕事に遮られてしまえば、本末転倒になりはしないだろうか。実際にこの問題に直面し、頭を悩ませた末、転職という道を選ぶ人も多い。

この問題は特に女性に多く見受けられ、出産後、今まで働いていた会社を後にする女性社員の割合は日本全体で6割を超える。育児休暇などの制度を設けている会社は増えており、女性も復職しやすい環境にはなっているものの、その後の就業体制に対して不安を抱いている女性はまだまだたくさんいるというのが現実である。

社員のことを本気で考えたときに、行きつくところはやはり、仕事と家庭の両立になってくる。性別に関わらず、今後もっと働き方に多様性が求められるようになっていくだろう。パパママコンシェルジュ制度は、こうした社員ひとりひとりに寄り添った形で新しい働き方を提供していくための第一歩である。

業績よりも文化を家族に伝えるアドウェイズ新聞

AdwaysBaby-meeting今回、新たに追加される取り組みとして「アドウェイズ新聞」というものがある。これは、アドウェイズで働く社員の家族や親に、アドウェイズで働く人や社内環境、制度について知らせるためのものである。

世間ではブラック企業という言葉が横行し、子供たちが働く会社の環境について、不安を感じる親も多数存在する。特に地方から都市へと子供を送り出した親は、自分の子供がどんな会社に勤めているのか、とても気にしている。子供に就いて欲しい職業の1位が長らく公務員であることもその現状を裏付けている。

その反面、ITベンチャー企業に対しての理解はまだまだ乏しく、企業に対しての不安を持っている親はまだ多い。そこで、親御さんの理解を深めるために営業利益や業務内容といった外面的な部分ではなく、社内制度や文化などの内面的な部分をオープンにしていくための施策が行われることとなった。

実績や営業利益などを伝えるための会報を発行している会社はいくつかあるが、社内制度やイベントについての情報を社員の親に伝えるのは、前例がない試みである。今後、アドウェイズ新聞は半期に一度発行され、家族の元へ届けられる。

家族のリアルな声を聴く懇親会

AdwaysBaby-meeting2アドウェイズベイビーのこども役員会が終わった後は、アドウェイズベイビーの会長である大牟田氏と監査人である親たちが、アドウェイズの岡村社長を交えて家族から見た社員の働き方について、意見を交わしあう懇親会「ミライ会議」が行われた。

この懇親会に参加したのは、アドウェイズに直接勤務していない側の親であり、社員からではなく社員の配偶者から、アドウェイズに対する不安や疑問などについて語ってもらうという目的がある。家族側からは、社内環境についての疑問や、家庭環境に沿った働き方についての要望が議題として上がっていた。
中でも印象的だったのが、お父さんがどんな仕事をしているか分かるような動画を作って欲しいという提案や、今のままでは使いづらいベビーシッター制度を改善して欲しいという意見であった。

これらの意見については、問題の優先度をまず抽出してから、制度としてどう活用していくのかについて、今後アドウェイズ内で議論が行われていく。

子供たちの未来のために会社ができること

AdwaysBaby-relax親たちが懇談会に参加している頃、子供たちは愛社員課の人たちによって可愛く設営されたスペースにて、粘土遊びをしたり、ボウリングをしたり、お菓子を食べたりと自由気ままに動き回り、リラックスしている様が手に取るようにわかった。

働くお父さんが、子供と一緒にいられる時間は休日に限られているという意見は多い。もちろん仕事をしているから仕方ないことだが、たまには平日に子供とコミュニケーションを取る機会があった方が家族にとってはありがたいことなのだ。昭和時代の家族だんらんとまではいかないにしても、子供たちがその日にあったことについて、父親にも話を聞いてほしいと思うことはたくさんあるはずである。

それでは、どうすればそういった機会を増やすことができるかについて、企業も社員も考えていかなければならない。このように、社員を家族という単位で見たときに浮かび上がってくる課題に対し企業側が出す対策案が、今後の働き方にとって重要なカギになってくる。

アドウェイズが出した一つの答えは、「家族と一緒に制度を作っていくこと」である。会社を支える社員と社員を支える家族、ここに隔たりがあってはいけない。アドウェイズベイビーは企業と家族の橋渡しに大きく貢献している。

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第一回:戦略的人事?人事戦略室を持つ企業の働き方
第二回:愛社精神ならぬ「愛社員精神」を実現させている企業
第三回:社員の健康を気遣い社長が始めたイベントとは
第四回:役員が子供だけの会社「アドウェイズベイビー」が牽引する社員のための働き方とは


AdwaysBaby-all会社名:株式会社アドウェイズベイビー(英文:Adways Baby Inc.)
設立:2014年11月5日(イイコの日)
資本金:818,100円(ハイハイ)
役員構成:社長、副社長、専務 各職位を3名~5名
※「賛成」という言葉が発せられることが必須
※完全年功序列
事業内容:「パパママコンシェルジュ制度」
社員一人ひとりの状況に合わせて、下記項目よりカスタマイズできる制度
※妊娠期間も含む ※小学校卒業まで適応
1)在宅勤務
2)時短勤務
3)フレックス勤務
4)子供特別休暇
5)ベビーシッター(株式会社ポピンズと業務提携)
6)一時帰宅許可
7)その他の費用負担
(認可託児所に入れず、認可外託児所や保育ママに預けるなどしている費用を負担)

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