インタビュー

会社員とアスリートを全力で両立する“アルティメットな働き方”

投稿日:2015年3月18日 / by 瓦版編集部

gfl「公」も「私」もどちらも全力の理由

UDS社員&アルティメットプレイヤー

児島絵里子氏

ビジネスパーソンには、「仕事」と「プライベート」がある。明確に分ける人もいれば、分けずにうまく融合する人もいる。UDSの児島絵里子氏は、どちらも極限まで頑張るというスタイルだ。両者を線引きこそしているが、その境界線にはオンもオフもない。その結果、仕事では若くして要職を任され、プライベートではアルティメットの世界大会にも出場する現役選手だ。公私フル稼働で極限に充実した社会人生活を爆走する児島氏に“アルティメットな働き方”の真意を聞いた。

会社員とアスリートを両立

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仕事では2つの共働スペースを担当する多忙な毎日送る

銀座のコワーキングスペース、「LEAGUE」でスーパーバイザーとして活躍する児島氏。同所には、新規立ち上げから携わり、先頭に立って動き回ってきた。漂う風格は、その自信による部分もあるのだろう。御年31歳。社会人として脂ののり始める時期で、活躍は当然ともいえるが、実は児島氏、同社に入ったのは2年前。驚きの順応力で見事にステップアップを実現している。

2015年2月には、コワーキングスペースの新しい取り組みとなる「銀座ファーマーズラボ」が新たにオープン。児島氏は、そこにも携わることになり、LEAGUEが軌道に乗り始めたのも束の間、さらに多忙な毎日を送る。ところが、ほっと一息つくハズの週末に、児島氏は別の顔になる。アルティメットのプレイヤーだ。それも趣味レベルでなく、世界大会に出場するほどのレベル。息抜きというよりは、むしろ体にムチ打つイメージだ。

なぜ公私を“完全分離”するのか

「私の場合、仕事とアルティメットは完全に別軸で考えています。仕事を全力で頑張って、そして週末はアルティメットに全力を注ぐ。どちらも今の自分には欠かせない軸なんです」と児島氏は、そのスタンスを明かす。平日、仕事を目一杯頑張って、土日は、趣味のスポーツで軽くリフレッシュ。そんな感覚はみじんもない。どちらも大事だから、どちらも全力で頑張る。それが児島流の働き方であり生き方だ。

実力は世界大会でも活躍するレベル

実力は世界大会でも活躍するトップレベル

日本での競技人口は約3,000人、とまだあまりなじみがないので、まずはアルティメットを少し説明しよう。競技スタイルは、アメフトとバスケを足して2で割ったようなイメージ。ボールに代わり、フリスビーを使い、100m×37mのコートを駆けずり回る。フリスビーの特性で、スローやキャッチがダイナミックなのが特長的だ。戦術だけでなく、野外で行われることから風の向きや強さなども計算する必要があり、頭脳、スピード、持久力…などあらゆる要素が求められる。そうしたことから、“究極”の名が付いている。

多くの人がそうであるように、大学に入ってからはじめたアルティメットを始めた児島さん。理由は「さわやかで大学生らしい」と軽い気持ちだった。それから12年。気が付けば、日本のトップレベルに肉迫するレベルで活躍し、ドップリとのめり込んでいる。“究極”ゆえに奥が深く、やればやるほど面白さが分かってくることが、その要因だが、加えて児島氏のアスリートしての適応力の高さも外せないだろう。

「とりあえず就職後も競技は続けていたんですが、環境にも恵まれていて、レベルの高いプレイヤーに囲まれて練習をするとだんだんできることも増え、仲間も増え、面白くなって、いまに至っているという感じです。これまでに辞めようと思ったことはないのですが、転職をした時に、仕事が忙しく、辞めなきゃいけないけないかなと思ったことはあります。でも結局、3か月ほどで復帰しました。やはり、アルティメットで体を動かし、仲間と顔を合せていると、完全に仕事のことが頭から離れるんです。転職をして仕事に没頭すると決めたときは、休みの日もずっと仕事のことが頭から離れませんでした。それが悪いということではないですが、頭の切り替えってすごく大事だなとその時強く思いました」と児島氏は、社会人になってもアルティメット続ける理由を明かす。

仕事をしながら競技も続ける理由

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仕事もアルティメットも全力で取り組む理由を明かす児島氏

「仕事」、そして「アルティメット」。2つを「完全に分けて考えている」という児島氏の真意は、この言葉に集約されているといい。つまり、仕事にどれだけ熱中しても、アルティメットをやると仕事のことが頭から消失する。逆にアルティメットにどれだけのめり込んでも仕事には全力投球できる。そのことが結果的に相乗効果となり、どちらも高いモチベーションとなる。それを体で分かっているから、児島氏は2つを完全に分け、どちらにも全力で取り組める。オンとオフでなく、「オン」と「オン」。言い方を変えれば、究極のオンとオフの両立ともいえるのかもしれない。

それにしても、仕事で疲れた体を、週末にさらにいじめる。そんな毎日はきつくないのだろうか。両立する上でなにか極意はあるのだろうか。

「難しいことはなくて、どちらも楽しむことが大事だと思います。特に仕事については、もちろん厳しいと感じることもありますが、いいことに目を向けるようにして楽しむように心がけています。仕事って、どうしたって生活の一部。やらなきゃいけないわけですから。あとはできるだけ自然体でいることではないでしょうか。そういうスタンスでいると、何か違う、合わないということに敏感になります。その時は、その流れに従って動く。それで失敗したらまた次にチャレンジすればいいと思っています」と児島氏は、常に自分の頭で考え、自分の足で動くことの大切さを説く。

主体的に動くことが人生の幸福に通じる

奇しくもアルティメットには、「スピリット・オブ・ザ・ゲーム」という考え方がある。それは、「どのような行為が反則となるか熟知し、反則をしない」という前提のもと、審判を付けず、全てを当事者同士で解決するといったアルティメットの独自ルールにもつながっている。誰かが指示したり、判断するのではなく、自分たちで決断し、判断する。「それを特に意識しているわけでも、こじつけるつもりもないですが、いまはしみじみとアルティメットの精神と仕事のつながりを感じますね」と児島氏は明かす。

子どもたち相手に競技の普及活動も積極的に行う児島さん

子どもたち相手に競技の普及活動も行う児島氏

主体的に動く――。転職を決断した時、児島氏は「このまま30歳になっていいのか。もっとほかのことを経験してみたい」と強く感じた。当時の会社や仲間には何の不満もなかった。それでも自らの心の声に従い、次へと踏み出した。もちろんアルティメットも、誰かに指示されてやっているわけではない。あくまで、自らの意思で自らがより高みを目指すために続けている。

最新の行動学では、人は、自主性を重んじられ、自由度が大きいと感じた時、最も生産性が高まるといわれる。いま、まさにその状況にある児島氏が、はたから見れば極限にハードな日々を、その逆に思う存分満喫できているのも当然である。常に自分を主体にする。辛いことはもちろん、2足のわらじも大きな夢も、全てのことは、自らの判断で動くようにする。その意識が、職場はもちろん、人生の幸福へもつながるモアベターな心構えといえそうだ。


<プロフィール>児島絵里子
大卒後不動産関連の企業に就職。30歳を前に転職し、UDS入社。いきなりコワーキングスペースLEAGUEを全面的に任され、軌道に乗せる。2015年2月には農業特化型のコワーキングスペース「銀座ファーマーズラボ」の運営にもかかわる。


UDS【会社概要】
名称:UDS株式会社
所在地:東京都渋谷区代々木1-27-16JECビル4F
設立:2009年2月26日
資本金:3億7,500万円
役員:代表取締役会長 梶原文生
代表取締役社長 中川敬文
取締役中原典人

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