インタビュー

体験者が語る、リゾートバイトで働きたくなるうらやましい実状

投稿日:2016年6月29日 / by

【特集】リゾートバイトが切り拓く働き方の多様な可能性

実体験から見えたリゾートバイトの魅力とは

リゾートバイトの良さは体験者が一番よく知っている。今回、リゾートバイト大手の(株)アプリの協力を得て、2人のリゾートバイト就業者を直撃。その魅力や苦労などを聞いた。そこからみえてきたのは、リゾートバイトという働き方の多様な可能性だ。

沖縄で働く津嘉田さんの場合

津嘉田亜季(26)さんは、現在沖縄の高級リゾートホテル内のセレクトショップに勤務中。かなりのハイグレードホテルだが、おもてなしの心で堂々の接客を行っている。

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「実は、ホテルの売店で働くということで応募したのですが、結果的にここで勤務することになりました。アパレルは初めてでしたが、接客経験はあるのでなんとかなりました。ただ、あまりに高級感があるので最初は少し萎縮しましたけどね」と津嘉田さん。売店と高級ホテルのアパレルショップではまるで違うが、すぐに馴染む辺りは彼女のパーソナリティがなせる業なのだろう。

高校卒業後、フリーターとして収入を得ていた津嘉田さんがリゾートバイトを始めたのは1年前。旅が好きで働きながらリゾート地に行けるリゾートバイトの存在を知り、トライに踏み切った。しかし、北海道出身の津嘉田さんが最初に勤務地に選んだのは、なぜか北海道であった。

「実は沖縄が好きでリゾートバイトでいくなら沖縄と思っていたのですが、リゾートバイトって、食住に加えて交通費も出るということで、なんか怪しいのかなと疑って…。それで何かあってもすぐ家に辿り着けるところを選ぼうと思って、最初は地元の北海道から始めたんです(笑)」もちろん心配は杞憂。むしろ、その魅力にドップリハマり、いまは沖縄でリゾートバイト生活を満喫している。

目の前に広がるオーシャンビュー。津嘉田さんがホテルでの勤務を終えて戻る寮は、立派なマンションの一人部屋。近くにファーストフード店やコンビニなども豊富にあり、なに不自由のない最高の日々を送っている。

「時給は決して高くはないんですけど、こっちは物価も安いので全く問題ないです。こんな立派なところに住めて、光熱費も交通費もいらないんですから。やはり沖縄は最高です。延長も考えています」と津嘉田さんは、大満足の表情を浮かべた。

津嘉田さんにとっていま、リゾートバイトはフリーターとしての主要な稼ぎ口となっている。好きな旅行と稼ぎを一石二鳥で実現するだけに、ある意味で“天職”といっていいかもしれない。津嘉田さんは言う。

「会社員みたいにひとつのところにずっといる、いうのは私の性に合わないんです。いろいろなところを転々としながら、稼ぎを得られるこのスタイルがしっくりきますね。普通では知り合えないような人と出会えるのも大きな魅力です。海外にも行きたいと思っています」と津嘉田さん。まさに生粋のノマドといえる彼女にとって、各地を転々としながら働くスタイルは、ベストマッチのようだ。

大分で働く牧さんの場合

大分の温泉街湯布院の旅館で働く牧こずえさん(28)は、一風変わったキャリアを経て、リゾートバイトに辿り着いている。高校を出た彼女がまず就職したのはなんと航空自衛隊。自衛隊には特に思い入れがあったというワケではないそうで、何となく飛び込んだという。5年の勤務を経て、地元で接客業に従事した後、ワーキングホリデーで、オーストラリアへ。そこでは農園で働いた。

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右が牧さん

一時帰国した牧さんは、その時リゾートバイトの存在を知り、そのまま登録。豪州には戻らず、温泉旅館で働くことにする。「オーストラリアの農園でかなり日に焼けてしまい、これは肌を磨かないといけないと思い、勤務先に温泉を希望しました」と牧さん。高校を出てからの進路の決め方は、無計画なのか大胆なのか…。温泉勤務の理由もなんとも直観的だ。とにかく、明るく気さくな牧さんは、どこへ行っても溶け込みそうな魅力にあふれている。

ユニークな経歴を歩んできた牧さんだが、今年になって結婚。現在勤務中の湯布院の温泉旅館からは働きぶりが認められ、正社員としての採用を打診されているという。牧さんも正式決定を待ち望んでいる。もちろん、派遣会社はこうした事例もサポートしてくれる。

「結婚したので、子供が出来た時に産休や育休がとれる正社員の方が安心ですからね。子供を産む前に一度海外へ行きたいですが、これからは正社員として、ここで働き続けるのが目標です」と牧さん。女性にしては珍しい自衛隊から始まった牧さんのキャリアが、リゾートバイトを経て正社員で完結しようとしているのは、偶然なのか必然なのか…。確かなのはいま、牧さんが充実した毎日を送っているということだ。

結果的には対照的といえる2人の経歴。片や、旅行大好きのリアルノマドワーカーの津嘉田さん。ユニークな経歴を重ねながら、最後は正社員に落ち着いた牧さん。働き方の価値観が多様化する中で、どちらもそれぞれにとってベストといえる選択をしている。そのプロセスに「リゾートバイト」という経験があるのは決して偶然でなく、それが各自の奥底にあった本当にしたいことを刺激し、それぞれが秘める可能性を押し広げたことは間違いないだろう。

<取材協力=株式会社アプリ>

第1回:なぜいま、リゾートバイトが悩めるビジネスパーソンに注目されているのか
第2回:仕事がつまらない人がすぐにでもリゾートバイトで働くべき7つの理由
第4回:就職の新しい道筋を切り開く、リゾート地と世界をつなぐ画期的プロジェクトが発進


会社概要

会社名 : 株式会社アプリ / Apptli Inc.

所在地 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-13-12 西新宿昭和ビル6F

設立 : 2002年3月

代表者: 代表取締役 庄子 潔

電話番号 : 03-5657-3030

URL : https://hataraku.com/

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