インタビュー

労働時間を有効に使う秘訣!? 最先端の勤怠管理とは

投稿日:2014年12月22日 / by 瓦版編集部

株式会社ヒューマンテクノロジーズ 家崎氏 高尾氏

「ガチャン!」
私たちは会社へ行くとまず始めに、タイムカードを打刻する。そして、仕事が終わると再びタイムカードを打刻し、退勤する。私たちの仕事の時間はタイムカードを打刻する「ガチャン!」という音で始まり「ガチャン!」という音で終わる。しかし近年、そのような勤怠方法が変化してきた。今までは、紙に打刻することによって管理されてきたのに対し、新しいやり方によって勤怠が管理できるようになったのだ。出退勤の時間だけはなく、有給申請、シフト管理など、システムを導入することで、幅広い対応が可能になった。

そこで、今回最新の勤怠管理システムを開発する株式会社ヒューマンテクノロジーズに取材を行った。最新の勤怠管理システムを開発する会社は、一体どのような働き方をしているのだろうか?

勤怠管理システムが生まれた経緯

king of time について話をしてくれる高尾氏ヒューマンテクノロジーズはもともと、携帯電話の小売り事業を行ってきた。30店舗、120名程度の多数の社員を抱え、当時は紙のタイムカードを打刻することによって勤怠管理を行っていた。しかし、タイムカードの打刻を人に頼んだり、押し忘れてしまったりという問題が起こっていた。本部と支店間における勤務状況確認は、電話やファックスを使用する。だが、電話点呼をしている際に、トイレに行っていると言われ確認することができなかったり、同じ時刻に打刻している人が多かったり、そこには疑わざる得ない状況があった。そこで、適切に勤怠を管理するためにつくられたのが生体認証で勤怠管理を行う「KING OF TIME」だ。

システムによって最適化された労働時間

勤怠管理の最新システム「KING OF TIME」。その最大のポイントは、リアルタイムでの勤怠チェックだ。従来のタイムカードは1か月ごとの管理。それが随時管理できることで、マネージャーは働き過ぎにいち早く気づくことができ、従業員に早い段階でアラートをかけることが可能となる。

「私は極力残業をするなと部署の人間に言っています。私自身が残業して働くのをよく思っていませんし、あまり長く働いても集中力が続かないので、仕事の効率は上がらないと思います。ですから、社員には、自分が与えられた時間内に与えられた仕事をこなせないのであれば、どんどん「できません」と言って欲しいんですよ。それで評価が下がるということはないんです。時間内に仕事がこなせなければ、それは労働過多ということにも繋がりますからね」と家崎氏は話す。

リアルタイムの時間管理と、上の立場の人間が残業に対して敏感であること。この2つの取り組みによって、ヒューマンテクノロジーズは労働時間を有効に使うことに成功した。

厚労省も推奨している時間毎休暇の導入

近年、日本はワーク・ライフ・バランスの実現を高く掲げている。ワーク・ライフ・バランスとは、仕事と生活を調和させながら、持っている能力を発揮し、充実した人生を送ることを目的としている。実現のためのひとつとして、年次有給休暇取得率の向上があげられている。現在、年次休暇の取得率は5割を下回る水準で推移している。有給消化率の高い欧米諸国に比べ、日本は働きすぎといえよう。そこで厚生労働省は、仕事と生活の調和を図る観点から、時間単位での休暇が付与すること認めた。時間毎休暇は年次有給休暇の5日の範囲内で付与することができ、年次有給休暇を有効に活用できるようにすることを目的としている。

ヒューマンテクノロジーズでは、こうした動きにも勤怠管理システムが対処できるよう、今年から時間毎休暇を導入した。現在、多くの社員が活用している。子どもを持つ女性社員や通院中の人、午前中に役所に行かなければいけない人など、少しイレギュラーな出勤退勤にも役立っているそうだ。さらに、時間毎休暇の導入によって「途中抜け」が可能になった。今までは1・2時間の用事でも半休を取得していたため、休みを申請することへ抵抗感があった。しかし、途中で抜けてまた仕事に戻ることが可能になり、休暇を取ることが気軽になった。

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企業における勤怠管理の大変さ

近年、ノマドワーカーや時短勤務、フレックスタイム制など多様な働き方が提案されている。「KING OF TIME」は、それらの働き方に対応した柔軟な打刻が可能だ。打刻には、パソコンに接続された指紋リーダーだけではなく、指の静脈を測り認証する方法も利用できる。その他にも、FeliCaリーダーや、GPSの位置情報を利用した打刻など、様々な打刻方法がある。

このことによって、出先の営業所からでも、在宅勤務者にとっても、どこにいても勤怠管理をすることが可能になった。さらにクラウド上で、自分の勤怠管理状況をいつでも確認することができる。

「システムによって可視化されていることが、有給取得のしやすさにもつながっていると思います。自分が今の時点で何日と何時間使っいて、残りが何日と何時間、ということが見えているのは大きいです。」と高尾氏はいう。

厚生労働省ではブラック企業やサービス残業をなくすことを高い目標として掲げている。しかし、今の社会状況では目標を達成させることは至難の業といえる。この問題を解決していくためには、まず会社も社員も自分が置かれている状況をしっかりと理解し把握する必要がある。そのためには勤怠管理のシステム化も重要なファクターのひとつとなり得るだろう。

リアルタイムで勤務をチェックしていくことで気付きが生まれ、働きすぎを防止することへ繋がるシステムの普及は、労働環境改善のひとつの選択肢として、期待できるかもしれない。今後、システムの発展と同時に、働く環境がよい方向へ変わっていくことを期待したい。


会社名:株式会社ヒューマンテクノロジーズ

事業内容:生体認証とインターネットを用いたアプリケーションサービスの提供
指紋認証デバイスの開発・販売
生体認証システムの輸入販売及びサポート
その他ソフトウェアの開発、設計及び販売

URL:http://www.h-t.co.jp/

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