インタビュー

国内初の働き方の祭典が瀧本氏の講演で開幕

投稿日:2013年11月21日 / by 瓦版編集部
瀧本哲史

独自の切り口で新時代の組織論を語った瀧本氏

“働き方”や“シゴト”にまつわる国内初の祭典「TOKYO WORK DESIGN WEEK 2013」(TWDW)が2013年11月20日開幕した。オープニング講演では、京大ナンバーワンの若手人気教官・滝本哲史氏が、最新刊「君に友だちはいらない」を引っ提げ、次世代の組織論を語った。同イベントは、11月26日まで7日間にわたり、渋谷ヒカリエ8階COURTを中心に都内各所で、様々な関連イベントが行われる 。

基調講演に立った瀧本氏がテーマにしたのは、「仲間づくり」(チームアプローチ)。その理由のひとつとして、氏は「グローバル資本主義の進展」を指摘した。つまり、世界全体がひとつになることで、品質が向上すると同時に、開発側には「もっと安く」が求められることになる。行き着くところまで技術が行くと、その先にはコモディティ化が待っている。

品質の世界均一化。誰がつくっても品質に差がなくなると、その先にあるのは価格競争。その結果、人材までもがコモディティ化していく。そうなると、従来の日本型企業は生き残れない。ではどうすれば、グローバル資本主義の中で、企業、そして個人が生き残っていけるのか…。そのカギを握るのが、「仲間づくり」と瀧本氏は提唱する。

「コモディティ化しないためには、独自性が必要になる。それを生み出すのは一人では無理で仲間が必要。仲間といっても、気の合った仲間の集まりでは無意味。全く違うタイプの人間が、あるプロジェクトのために一時的に結集し、刺激し合って、プロジェクトを遂行する。そこでのリーダーは、突き抜けた者であり、そうしたリーダーを周りが、彼のぶち上げるビジョンの実現へと試行錯誤してくことでホンモノに磨き上げられていく」(瀧本氏)。

新しい働き方を語る上で、プロジェクト型のワークスタイルにも注目が集まっている。瀧本氏は、そうした形態の本質を語りつつ、より具体的な新時代の「チームアプローチ」について、2時間の持ち時間内で詳細に解説した。

最新刊のタイトルは「君に友だちはいらない」。それは、仲良しこ良しの「友だち」でなく、必要なのは自分を高め刺激しあう、「戦友」を意味する。従来の働き方の象徴は、“大きな組織で、全員の統率がとれ、いかに大量にいかにスピーディーか”が、争点だった。

これからは、こうしたスタイルは淘汰。組織にとらわれず、それぞれに“武器”をもった個性派が、ある目的のために一時的に集い、任務を遂行すると解散。そうやってゆるやかにつながりながら、問題解決やプロジェクトを進めていく――。既存の会社組織のあり方の崩壊。常に時代の先端を行きながら、冷静に社会を俯瞰する気鋭の若手教官は、いきなり刺激的過ぎる内容で国内初の“新しい働き方”の祭典の扉をこじ開けた。

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