
介護福祉士は人の生活を支える仕事
介護福祉士が今必要とされている
2016年の国家試験から、介護福祉士のキャリアパスが変わることが決定している。
なぜかと言うと、介護の仕事に従事する人はあらゆる場所で必要とされており、そしてこれからもその流れは続くと見込まれているから。今回の変革で、国は介護福祉士のさらに上のキャリアを設定して、より高度なスキルや知識を持つ認定介護福祉士を誕生させる。同時に、これまで労力と賃金が見合っていないと言われていた介護業界の賃金の見直しも進められており、さらに働きやすさは高まっていくだろう。介護福祉士についての詳しい内容は、「介護福祉士の資格ってどんなの?」を読んでほしい。
合格までの大まかな流れ
2016年からの変化に伴って、社会福祉士の資格取得を目指す人の合格までの流れが変わる。2015年1月に受験する人と、2016年1月に受験する人とでは、合格までのプランがまったく別のものになってくるのだ。
合格までのプランを1部紹介すると、以下のようになる。
2015年1月までに実務経験が3年以上ある人
介護技術講習会+筆記試験対策講座→介護技術講習会の受講・修了認定+筆記試験対策講座の受講→介護福祉士試験(筆記試験)
2016年からの変化を考えると、現在実務経験が3年以上ある人は、2015年1月に介護福祉士の資格を取得することをおすすめする。研修時間が1部免除になるにしても、やはり実務者研修が入ってくると合格までの道のりは長くなってしまうからだ。
現在実務経験がない人(2016年以降の受験になる)
介護福祉士実務者研修→介護福祉士実務者研修の受講・修了認定(+実務経験を3年経ることで、介護福祉士試験が受験できます)→介護福祉士実務者研修の受講・修了認定+筆記試験対策→介護福祉士試験(筆記試験)
介護福祉士は、誰でも思い立ったらすぐに取れる資格ではない。人と深くかかわりあい、生活を助け、よりよく生きることができるような手伝いをする、命を預かる仕事と言っても過言ではない。そのため資格取得までの道のりも決して楽なものではなく、3年の実務経験が必要となっている。資格取得のためには、強い意志や執念が欠かせないのだ。
福祉に関わる資格とは?
介護福祉士の他にも、福祉に従事する人が取得する資格がいくつかある。
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
介護業界に入る人がまずはじめに取得する資格で、介護に関する基本的なスキルを身に付けることができる。例えば家族の介護をするために、何か資格を取りたいと思ったときに、介護職員初任者研修を取得するといいだろう。
もともとはホームヘルパー2級が廃止されてできた資格のため、取得したあとの働き方としては、高齢者や障がい者の自宅を訪問して介護を行うことや、有料老人ホームに就職することができる。
社会福祉士
社会福祉士とは、心身の障がいによってうまく日常生活を送ることができない人に対して、相談に乗ったりアドバイスをしたりする人のこと。自ら専門的な治療を行うのではなく、相談者と相談者の状況に合った専門家をつなげる役割を果たす。
就職先としては、児童相談所、障がい者福祉施設、保健所、病院、老人福祉施設などが挙げられる。
ケアマネージャー
介護が必要な高齢者や障がい者のために、介護計画を練る介護支援専門員のこと。ケアマネージャーは、それぞれの相手の状況に応じて、どのようにケアしていくか、どの事業者を利用するか、どうすれば介護保険を利用できるかなどを提案していく。また提案のみではなく、事業者とのやりとりもすべて担当するため、幅広いスキルが必要とされる。
就職先は、老人福祉施設、市町村役所、病院、居宅介護支援事業所などがある。
このように、福祉に関わる資格も仕事も実は様々なものがある。ただなんとなく目についたからこの資格を取ってみる、というのではなく、自分が将来的にどのように働きたいか、福祉のどの部分に関わりたいかで取るべき資格は変わってくるだろう。それぞれの資格の特徴をよく調べたうえで、どれにするのかをよく考えて受験する必要がある。