
MOSはビジネスに直接役立つ資格
MOSってどんな資格?
MOSとは、マイクロソフトオフィススペシャリストのこと。仕事をする上で、マイクロソフト社製品であるWordやExcelなどのスキルは、欠かすことのできないものになっている。そんなWordやExcelを、人よりも使いこなすことができたら。それは、仕事をする上での大きな武器となるはずだ。
しかし、どうすれば自分にそのスキルがあることを証明できるのか。まさか就職面接で、実演してみせることはできないだろう。そんなときには、ここで紹介するMOSという資格が力を発揮することになる。しかも、MOSは国際資格であり、社会においてとても信頼されている資格と言える。
試験レベルはどれくらい?
WordとExcelの試験には、「スペシャリスト(一般)」と「エキスパート(上級)」の2種類のレベルがある。それぞれの試験レベルについて紹介する。
【Wordのスペシャリストレベル】
文字サイズ、フォントの変更、作成した文書の印刷など、Wordでの基本動作の理解が必要。
【Wordのエキスパートレベル】
表やグラフの作成、参考資料のページ作成、ラベルやフォームの作成など、Wordを高度に理解していることが必要。
【Excelのスペシャリストレベル】
ワークシートやブックの作成、セルやセル範囲へのデータの挿入、グラフの作成など、Excelの基本動作の理解が必要。
【Excelのエキスパートレベル】
ブックの変更の管理、関数を使用したデータの検索、高度なグラフ要素の作成などが必要。
もしもこれまでにWordやExcelを使ったことがなければ、まずは基礎のスペシャリストレベルの取得がおすすめだ。基本をしっかりと身に付けることができれば、あとは使いながら必要な機能を自分で身に付けていくこともできる。
ビジネスにおいて、このような便利なツールを使いこなすには、正攻法がいちばん良い。独学で自分流を身に付けるよりも、正しい使い方を基礎から学ぼう。
試験を受ける方法について
MOSには、「全国一斉試験」と「随時試験」の2通りの受験方法がある。住んでいる地域や、受けたい日程によって、どちらかを自由に選ぶことができるのだ。
まず「全国一斉試験」の流れを紹介する。申し込み方法は、オンラインか郵送のどちらかで、試験実施日は、毎月1~2回ほど、曜日は日曜日と決まっている。全国様々な地域で実施されており、もし行ける範囲に試験会場があれば、地域を選んで申し込む。また、地域によって、Outlookの実施バージョンが異なっており、例えば○○の地域は、Outlook2010を実施していない、ということもあるため、注意が必要だ。
試験に合格したら、合格者にのみ認定証が送付される。到着の目安は、受験から4~6週間後となる。
「随時試験」は、試験会場に直接申し込みを行い、日程や支払い方法なども試験会場が定めたものに沿って行うこととなる。この「随時試験」の試験会場は、全国で1700か所あり、ここでMOSの試験対策講座も開かれているようだ。
「全国一斉試験」との大きな違いは、試験結果がその場で分かること。試験終了直後に判定され、「試験結果レポート」もその場で受け取ることができるのだ。
WordもExcelも、身に付けてしまえば、ビジネス以外でも例えばチラシ作りや家計簿管理など、日々の暮らしの中で様々なことに利用することができる。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスターって何?
MOSの中には、マイクロソフト社製品のアプリケーションソフトを総合的に使いこなせることの証明である、マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスターという称号が存在する。
通常は、WordやExcelのみの受験がもちろん可能であるが、この場合は必須3科目(Word、Excel、PowerPoint)と選択1科目(AccessまたはOutlook)に合格することが必須となる。しかも、同一レベルでの合格が必要で、得意なものはエキスパート、不得意なものはスペシャリストで、という受験の仕方はできないことになっている。
これに合格した人は、マイクロソフト社製品のアプリケーションソフトを、広く使いこなすことができると認められる。オフィスで利用するのは、Wordのみ、Excelのみというわけではないので、すべてを網羅したこの資格を取っておけば、ビジネスにおいてさらに有利になることは間違いない。