働き方

働き方の国内初の祭典が閉幕

投稿日:2013年11月27日 / by
3人の女性企業人

3人の女性企業人は自分史でキャリアを振り返った

勤労感謝の日を挟み、7日間(2013年11月20日~11月26日=渋谷ヒカリエ8階COURTほか)にわたって開催された“働き方”や“シゴト”にまつわる国内初の祭典「TOKYO WORK DESIGN WEEK 2013」(TWDW)が閉幕した。期間中、サテライト会場もあわせ、延べ1,500人以上がセミナー、講演に参加し、同イベントは、未知なる領域にしっかりとその足跡を残した。

1週間にわたるイベントの最後のテーマは「女性が企業で自分らしく働く、ということ」。これからの日本で、しっかりと向きうべき、身近であり簡単ではない題目について、企業で働く女性3人が、これまでの体験を赤裸々に振り返りながら、参加者とともに考えるセッションとなった。

女性にとって、企業で働くことは、多くの転機との共存――。配属、異動、結婚、出産、病気…。これらに加え、男中心の組織での立ち位置をどうするのか、という課題もある。大手企業に勤める3人の女性パネラーは、そうした山あり谷ありのキャリアを振り返り、「大事なことは変化をチャンスと捉える」、「自分をしっかり持つことが重要」、「女性ならでは、を活かすべき」、などのメッセージを送った。

京大ナンバーワンの若手人気教官・滝本哲史氏による、“次世代の組織論”で痛烈に幕を開けたTWDWは、地方、海外、リーダー、起業…など、行政や企業、NPO,個人で活躍する30組以上の“変革者”が集い、働き方を軸に多様なテーマで講演を実施。メイン会場、サテライト会場合わせ、7日間で約1,500人の参加者を動員し、フィナーレを迎えた。

2014年開催を明言した横石プロデューサー

2014年開催を明言した横石プロデューサー

TWDWプロデューサーの横石崇氏は「働くことについて一緒に考える機会や場というのは、居酒屋でする類ではないし、そうあるものではない。このイベントは、新しい働き方や未来の会社にまつわるヒントやアイディアを交換し、新しい未来をつくっていくオープンな場、として開催したが、悩みや不安を抱える20代、30代のワーカーが多く集まり、予想以上の手ごたえがあった」と1週間を振り返った。

イベントに参加し、海外で働くことを即決した者、起業を決めた者もいたといい、働くことと向き合う場として「開催した意義があった」と横石氏は満足げに話した。一方で、課題として認知度の低さをあげたものの、イベントに関心を寄せる企業もあるといい、「より充実させて来年も」とさらにパワーアップしての2014年のTWDW開催を明言した。

少子高齢化を背景に、グローバル資本主義の進展により、従来の働き方は立ち行かなくなりつつある。働き方を取り巻く環境は、大きな過渡期を迎えている。そうした中で、働き方と真剣に向き合う場として開催されたTWDW。モヤモヤから一気に行動に移した参加者がいたという事実は、イベントの意義を象徴するとともに、労働環境の激変以前にワーカーの心が、不安やモヤモヤで膨れ上がっている兆しとして、見逃せないトピックといえそうだ。

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