働き方

みんなでつくるモノづくりプラットフォーム

投稿日:2013年12月1日 / by

WEMAKE一人メイカーが活躍する時代に入った。才能やセンスはもちろんだが、それ以上に行動力、強い意志、やり抜く力があれば、どんなキャリアでも可能性は拓ける。そうはいっても、実行するのは全体の1割程度というのが、現実だろう。

では、一人でなければどうだろう。「面白アイディアはいくらでも思い浮かぶ」という人は、具現化する術がないから、空想だけ終わる。非常に難解な技術を持っているが、アイディアが貧相で、商品化しても箸にも棒にもかからない。もしも両者が、タッグを組めば、奇跡が起こるかもしれない…。

こうした可能性を結びつけるプラットフォームとして今注目を集めているのが、「WEMAKE」だ。ネーミングから想像できるようにみんなの力を合わせて、モノをつくるWEBプラットフォームだ。

仕組みは非常にシンプル。まずアイディアを募る。それを評価、審査した後は、プロダクトの開発フェーズとなる。ここでは、デザインやネーミングを募集する。最後は、完成したプロダクトの購入や販売を行う。

一人でやるとなると途方もない作業を、まさにみなの力を結集して行う。それもネット上の不特定多数のスキルや知恵による“共同作業”。クラウドソーシングが、各個人が、仕事を得る場とするなら、「WEMAKE」は、そこにかかわる人々が、一つのプロダクト作成に向けて、スキルを提供するネット上の企画室兼工場といえる。

現在、「洗濯物を干す作業を、圧倒的に効率化するグッズ」のお題でアイディアを募っている。「靴のくつした」、「ベアリングシューズ」、「半分使い捨て傘」など、斬新でユニークなアイディアが続々と集まっている。このアイディアにさらにユーザーのアイディアが加わり、製品化へ向けどんどんブラッシュされていく。

ある意味で最も特徴的といえるのが、報酬の仕組みだ。アイディアの提出に対しては、「MAKEPOINT」として38%、デザイン22%、アイディアへの提案へは6%、アイディアへの投票に対しても5%が与えられる。つまり、どんな形であれ、関わることで報酬が分配されるのである。これは、参加することへのモチベーションアップのインセンティブとして、画期的な仕組みといえるだろう。

一人メイカーになりたいが踏み出せない。そんな人がステップとして参加するのもありだろう。一人メイカーとして、アイディアはあるが、テスト的に取り組みたいプロダクトを実現する場として活用してもいいかもしれない。いずれにせよ、保守的な日本人がはじめの一歩を踏み出すプラットフォームとして、最も低リスク、高ドリームなスキームといえそうだ。

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