企業風土

仕事のムダのトップは残業。3位は雑用。2位は?

投稿日:2016年9月6日 / by

99%が感じる仕事のムダ

99%が「仕事にムダがあると思う」。ビジネスパーソンの実態を調査する瓦版「働き方白書」。今回は、仕事をする上でのムダについてアンケート。その結果は、日本の職場の非効率が浮き彫りなる結果となりました。対象は10代から60代の瓦版ユーザー2244人(男性:966、女性:1278人)。

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まず仕事上でムダだと思うことがあると回答したのは99%。納得のいく結果ですが、それにしても多過ぎですね。至るところにムダがある印象です。

では、具体的にどんなことがムダなのでしょうか。トップは「残業」で1069人、以下「通勤時間」(832人)、「雑用」(713人)、「会議」(676人)と続きます。確かにムダといわれて思い浮かぶ代表的な事例がズラリ並びましたね。

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その他、「人間関係」(68人)、「雑談・私語」(31人)、「ヒマな時間」(23人)、「飲み会・ランチ」(12)という回答もありました。こうなると、99%の人が仕事にムダがあると思うのも無理はないですね。裏を返せば、雑談や飲み会が、仕事を気持ちよくする上でしっかりと機能していれば「ムダ」にはならないワケですから、ほとんどの人がそうしたことを好ましく思っていないということ。少しさみしい結果ではありますね。

ムダの削減。やりたいが出来ていないが半数以上

せっかくなので聞きました。「ムダを省くための努力はしているのか」。最も多かったのは「やりたいが出来ていない」で57%。次いで、「率先している」が21%。以下、やろうと考えたこともない(13%)、「引率してもらいながら実践中」(9%)となりました。多くの人がムダをなくしたいとは思っている。でもできていないというもどかしさがにじみ出ています。

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ちなみに、回答者は20代が最多で49%、以下30代27%、40代16%、10代、50代がそれぞれ10%となっています。働き盛りの層ほど、ムダを感じているようですが、それも当然でしょう。

それにしてもなぜ、思っているのにできないのでしょうか。例えば残業の場合、なくしたいが業務が多過ぎるのか、あるいは上司が帰してくれないのか、誰も帰らないからなのか…。理由によっては、職場の危険度が分かりそうです。回答から透けてみえるのは、業務量の多さというよりは、決済の多さやダラダラ会議など、組織上の問題に起因している印象です。

安倍政権では「時間より成果」を打ち出しています。この結果からみる限り、働き方改革としてのその方向性は間違っていないといえそうです。ただ、風土改革となるとトップがけん引しないと、その実現は困難。これほどまでに現場でムダが感じられている実状を知れば、さすがに尻に火がつくかもしれませんが、そうなれば、意外なほど一気に進むのかもしれません…。

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