働き方

どんどん“自由化”する働き方に落とし穴はないのか

投稿日:2016年7月7日 / by 瓦版編集部

お毒 先週のこのコーナーでユニリーバが2016年7月1日から導入した新しい人事制度「WAA(work from anywhere and anytime )」を紹介したじゃない。自由に働けるって制度。同じ日にクラウドワークスは新人事制度「ハタカク」を始めたんだって。こっちの方は時間と場所に加えて副業も自由化して、超自由。なんか会社って、こんなに縛りがなくていいのかしらね。

毒舌家猫田先生 本業の方の結果さえ出せば、なにやってもいいってことなんだろうな。昔なら、本業の結果をしっかり出せば、次はもっと会社のために頑張ってもっといい結果を出してくれ!という論調だったが、もはやそこまで会社は求められないということなのかもな。

お毒 これってさ、結婚してるのに浮気していいわよって言ってるのと同じニオイがすんだけど間違ってるかしら…。

編集部ニシ 意外にあたってるかもしれませんね。ただ、企業がメリットのないことをするかということですよ。優秀な人材が辞めずに残ってくれるし、報酬は合理的に決められるし、オフィススペースを縮小してコスト削減もできて…といったメリットがあるから認めているんでしょう。

へん0

お毒 やっぱり、夫に浮気を許可している奥様と同じね。離婚しないようにして、生活費はしっかりと入れてもらうメリットがあるものね。

猫田先生 かつての雇用関係が逆転した感じだな。雇われる方が強いなんて、時代も変わったもんだ。

お毒 財があってモテるイケメンだけじゃいのかしら、あてはまるのは。

編集部ニシ その通りですね。もちろん、制度は全社員に適用されるでしょうが、キチンと結果が出せなければ居場所がなくなっていくでしょうから、もろ手を挙げて制度を喜んでいる場合ではないでしょう。しっかりセルフマネジメントして、十分に会社への貢献をしないと、例えばリモートワークの場合、単なるサボりワークと思われてしまうだけかもしれません。

猫田先生 まるで真綿で首を絞めるみたいな会社のリストラみてぇな口ぶりだな。でも半分は言い得て妙かもな。終身雇用制度がなくなり、退職金もないような時代だから、最後は自分で自分の身を守るしかない。そこへ向かって、会社が縛りを解いただけ、という感じではあるな。

編集部ニシ うらやましくてバラ色の人事制度というワケではないのは確かですね。会社が責任を持つ時代から社員個々が、責任を持つ時代。新しい働き方は自由度がうんと高まる一方で、自己責任も高まるってことを忘れてはいけませんね。

猫田先生 会社への忠誠心はどんどん薄れていくだろうな。代わって、「そこに行けばどんなことができるのか」に求職者の目は向かうことになるだろうな。その意味じゃ、全ての面において能動的に職業に向き合うようになって、いわゆる企業のブランド力は無意味化していくかもな。
nekodaBup

お毒 パートナーと籍を入れずに、飽きたら別の男を探す感じかしら。悪くないかも…。

編集部ニシ なんか違う気がするんですけど…。でも、「こうでなきゃいけない」という固定概念は、思い切り崩壊して、より柔軟になっていくことは確かかもしれませんね。

猫田先生 悪く言えば不安定へ向かうこうした変化に対し、どれくらいの人間が拒絶反応を示すか。それによっては、新しい働き方への真のシフトにはまだ時間がかかるかもしれんな。

お毒 日本の文化的な側面にまで影響が及びそうだから、簡単にはいかないんじゃないかしら…。

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