働き方

就活のマッチング精度高めるサービスが誕生

投稿日:2015年2月26日 / by

業界初の相性診断サービス

カップリングは、できれば相思相愛がいい。恋愛の話じゃない。就職活動の話だ。(株)アイ・キュー(東京都港区、代表取締役社長:林 城)が2015年2月23日にリリースした「企業マッチ度診断」は、まさに企業と求職者のキャリアを事前にすり合わせる、マッチング精度を高めるサービスだ。

診断の仕方は、至ってシンプル。求職者が、憧れる企業の名前とこれまでの経歴を入力。それをもとに人材紹介会社が、対象企業の情報と摺合せ、どの程度通用するのかを査定する。

求職者にとっては、行きたい求人企業が、非公開で人材紹介会社にのみ求人依頼しているケースもあり、採用の入り口にも到達できない場合がある。これは大きな機会損失であり、企業にとっても本当に欲しい人材を逃してしまうことにもつながりかねない。同サービスは、そうした求人企業と求職者の接点つくりとカップリング精度を高める意味でも大きな意義がある。

「昨今、雇用環境は改善傾向にあります。今後もその傾向は続くと予想されています。そうした中で、求人企業が非公開求人のみの場合もあり、求職者にとっては機会損失になっていることも考えられます。そこで人材バンクネットでは、イメージ先行による直接応募でなく、自分のキャリアのどの点がどの程度通用するかをあらかじめ知った上で応募することで、ミスマッチを予防できると考え、このサービスをリリースすることにしました」と同社ではサービス提供の理由を説明する。

恋愛でいえば、見込みのない女性に勢いよくアタックしても、砕け散る可能性が高い。もしも、事前に友人を介してでもあたりをつけられるなら、無駄なアタックはせずに済むし、難しいと分かれば対策を練ってからアタックすることで少しは可能性を高めることもできる。それと同じ理屈で、就活においても事前に見込みをチェックしておくわけだ。

ミスマッチでも別の適正企業を推薦

もちろん、診断により芳しくない結果が弾き出されるケースもある。その場合、憧れの企業ではない、別のマッチ度が高いと思われる企業があれば、人材紹介会社からその診断結果が送られる仕組みとなっている。本人の希望とは違っても、実は相性がいい企業は当然あるワケで、そうした存在を知れるだけでもこのサービスを活用する価値はあるかもしれない。

若者離職率の高さが叫ばれて久しいが、実はこうした事前のちょっとひと手間がなかったことで、多くの求職者が悲しい思いをしていた可能性もある。企業と求職者、そして日本にとっても、人材が各企業に最適化されることが、そのパフォーマンスを最大限に生かすために必要なことは間違いないだけに、こうしたサービスが広がっていくことに期待したいものだ。

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