働き方

ストレスチェックの認知度、3割未満

投稿日:2015年11月30日 / by

ストレスチェック対策の実施企業は1割未満

ストレスチェックが12月から施行される。あなたは、取り組みについて理解できていますか? オフィスポプロジェクトが、全国のオフィスワーカーおよび人事・労務担当者計1000人を対象に実態調査を実施。その結果、認知率は29.2%、実際に対策が行われている企業は9.8%に留まっていることが分かった。

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オフィスワーカーも含めた全体の認知度が3割弱というのはある意味仕方がないといえる。だが、人事・労務担当でさえ、37%と過半数を大きく下回っている。関心が低いのか、周知が徹底されていないのか…。それにしても、日本を取り巻くストレスの深刻さを考えれば、さみしい結果といえる。

では、ストレス軽減の取り組みで、どんなことが行われているのか? 最も多かったのは「ノー残業デー」で約3割。もっとも、この施策は多くの企業で有名無実化しており、効果のほどは疑わしい。実際、身体的な健康増進の取り組みが充実している、と答えたのはわずか4%。心の健康を維持・向上するための取り組みが充実している、と回答したのも3.9%に留まっている。

無関心。効果なし。実施目前ながら、その状況は悲惨といえるほどひどい状況にある。もっとも、罰則規定はなく、企業にも危機感がないのかもしれない。さらに、社員は、問診などで、上司や労働環境について、普段は口にできないようなことも回答することになり、秘匿されるとはいえ、適切な解答が引き出せるのかを疑う声もある。

ストレス対策の新機軸、オフィスポとは

そうした中、ストレス対策の重要性を指摘し、新たなサービス「オフィスポ」を展開するのがオフィスポプロジェクトだ。同プロジェクトは、その名の通り、オフィスでスポーツを行うことでストレス軽減に役立てる取り組みを促進するもの。具体的には、狭小スペースでも可能なカタチにアレンジしたキックボクシングやヨガ、また専用マシンによるストレッチなど、オフィスのブレークタイムの運動を普及させるプロジェクトだ。

日頃のうっぷんを晴らすようにドスンと一発

日頃のうっぷんを晴らすようにドスンと一発

「今回の調査で分かったのは日本がストレス先進国であり、ブレークタイム後進国ということ。働きづめは、体にも頭にも心にも負担をかけます。一方で運動は脳にききます。しっかり自分にあったブレークタイムを取り入れることで働く時間をイキイキしたものにし、生産性を上げることがこれからの時代、求められます」とオフィスポ事務局の奥村誠浩氏は、活動の意義を説明する。

2015年11月30日には、企業の人事担当者ら約20人が都内に集い、オフィスポを体験。ムエタイ世界チャンピオン6冠の宮内彩香を講師に迎えて行われたオフィスポキクササイズでは、日ごろのうっぷんを晴らすかのように重いキックをミットに蹴り込む人もおり、その効果の底知れぬ可能性がうかがえた。同プロジェクトには、各種競技の一流アスリートが講師に揃っており、手軽ながら本格指導を受けられる同サービスが、ストレス対策の新機軸として、「オフィスでスポーツ」拡大のフックとなるか注目される。

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