働き方

リモートワークは本当に理想の働き方なのか…【瓦の目】

投稿日:2015年4月10日 / by 瓦版編集部

リモートワークのメリット

遠く離れていると何かが失われるのか…

遠く離れていると何かが失われてしまうのか…

リモートワークを導入する企業が増えている。政府も全面バックアップもあり、次世代の働き方の有力候補として、注目度も高まっている。最大のメリットは、時間や場所にとらわれず働けることだ。育児や介護などの事情がないという前提で、この遠隔ワークを活用する理由と課題を考えてみる。

「自分のやりたい時に集中して仕事ができる」。「満員電車に揺られ、無駄なエネルギーを消費する必要がない」。細かい理由はたくさんあるだろうが、ほぼこの2つに集約できるといっていいだろう。もちろん、誰もができるワケではない。条件としては、基本、業務が自己完結できる必要がある。

エンジニアやデザイナー、ライターなどのクリエイター職のワーカーが、このスタイルと親和性が高く、実際、好む傾向も強い。そして、実践しているクリエイターの多くは、その自由気ままなスタイルを謳歌し、十分なアウトプットを出している。

リモートワーク本当に合理的なのか

しかし、である。本当にこのスタイルは、トータルで見たときにベストいえる形なのか、と思うことがある。なぜなら、例えばエンジニア、デザイナー、ライターの3人が絡む仕事だとして、それぞれが自分の業務を完遂し、それを足し算して、「ハイ完成」で本当に完結するのか、という疑念がわくからだ。

足してみたら、接合部がうまく合わず調整が必要になったり、うまく合わさったものの、どうも全体としてうまく機能しない、ということもあるだろう。実はデザインだけが合わず、やり直す必要が出てくるかもしれない…。こうしたことは、3人が常に同じ空間でリアルにコミュニケーションをしながら作業していれば防げる事態だ。優秀なWEBディレクターがいることでも回避されるだろう。ならばやはり、完全なるリモートワークはあまり合理的でない、という結論を導くこともできる。

ちょっとトリッキーかもしれないが、サッカーに例えてみる。11人各自が、綿密なプログラムのもと、個々別々の場所でトレーンングするとする。全員が集まるのは試合本番のみ。頭でのシミュレーションこそ何度も行っているが、実際にチームとして動くのが本番のみだと、やはり実戦で微妙なずれが生じてしまうだろう。それでも相手のレベルによっては勝つこともできるかもしれないが、あくまで偶然の域だ。

なぜリモートワークには「達成感」がないのか…

プロフェッショナルな仕事、という観点に立てば、偶然の域では当然、不合格。だとすればやはり、リモートワークではまだ不十分といえる。リモートワークに盲点があるとすれば、きめの細かいコミュニケーションが不足することによる微妙なずれの発生が一番といえる。テクノロジーの進化で、そうしたことを補完する革新的なツールが登場する日もそう遠くないだろうが、完璧はないだろう。

あえて結論を出すつもりはない。私自身についていえば、遠隔ワークでスパッとうまくいった経験があまりない。原稿チェックが一発で通るかどうかが問題ではない。むしろ、そこだけをみれば、たいていスムースだ。だが、なぜかそれでもしっくりこない。「達成感」が薄いのだ。これは単なる個人的な感覚の問題なのか、遠隔ワークがなかった昔の残像が抜けきっていないだけなのか、コミュニケーションが減ったことによる弊害なのか…。遠隔ワーク推進派ではあるので、気持ちよくシフトするために、もうしばらく悩んでみる。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について