働き方

サラリーマンが不安から脱皮する場所

投稿日:2014年11月6日 / by

悩めるサラリーマンの潜在意識刺激する「もう一つの仕事場」

シェアオフィス

もう一つの仕事場の名の通り、副業への序章にも本格的な足場固めになるセカンドオフィス

「会社に忠誠を尽くして、定年まで雇ってもらおう」と考えるAさん。「会社にぶら下がっていてはいつ路頭に迷うか分からない…」と現状に危機感を抱くBさん。対照的な考えを持つ両者だが、表面的には同じ職場で同じように働いている。前者が終身雇用神話を全く疑っていないなら、それでいいだろう。後者は、そう思いつつも一体いつまで会社にしがみ付き続けるのか…。

大企業のリストラが、もはや珍しくなくなった昨今において、多くのビジネスパーソンが、自分の雇用について何らかの不安を抱いている。つまり、後者のタイプが大増殖している。だが、現実には、日々をやり過ごしながら時間を重ねているのが現状といえるだろう。もしもきっかけがあれば、アクションを起こすのだろうか。

ワークプレイスミューコム(東京都新宿区、北村幸太郎代表)が2014年10月にスタートした会社員のキャリアコミュニティ「もう一つの仕事場」は、そうした雇用不安定時代に“将来不安症候群”にかかった層にとっては、待望ともいえるサービスかもしれない。

サービス内容は大きく7つ。(1)副業拠点としてのオフィス利用(2)会員メンバーでの定期交流(3)会員相互で無料セミナーイベントの開催(4)社労士・キャリアコンサルタントなど多様な専門家セミナーに無料参加(5)会員同士で副業体験(6)適職天職探し(7)バーチャルカンパニー設立。

新宿

使える時間・場所は限定だが、破格の値段でオフィスをシェア利用できる

要するに、会社に所属しながら、オフタイムに拠点を構え、そこで副業や企業の可能性を探り、専門家の相談も受けることができる。いわば、サラリーマンが自立就業するための実験工房といっていいだろう。ネット空間でなく、リアルの場であることがポイントで、とにかくになにをしていいかさえ分からない人でも、そこへ踏み出すことで、何かが目覚める場、ともいえるかもしれない。

「会社に所属していて、ストレスでうつ病になるまでなぜ頑張るのかと思うんです。そこまでしてどうしてしがみつくのか…。それは、他の選択肢を知らないからだと思うんです。ここで起業や独立のノウハウを吸収することで世の中には多くの選択肢があることを知ってもられえればと思っています。そうやって自立することで、自分本来の仕事だってみえて来ると思っています。踏み出すならできるだけ早い時期、学生さんでもいい」と北村代表は力説する。

脱成長社会で自分を見つめなおす場

会社勤め=安定。そうしたイメージが刷り込まれたサラリーマンにとって、「自立」は自ずと避けてしまっているワードともいえる。波風立てず、黙々と上司の指示を聞き、サクサクと作業をこなす。それもアリだが、あくまで数多くある選択肢の一つ、ということを認識しておく必要がある。そうでなければ、これからの働き方、さらには生き方の充実を目指す上でも随分と遠回りを強いられることになりかねない。自分の頭で考え、動く。不安なく地に足を付けて社会を歩むには、自立するしかない。

若いうちから多くの選択肢があることを知っておくと不安は少なるという北村代表

若いうちから多くの選択肢があることを知っておくと不安は少なるという北村代表

「日本は今や脱成長社会。そんな中で自分を見つめ直す機会としてこの場を利用してもらいたい。勘違いして欲しくないのは、ここへ来れば自立できるわけではないということ。自立するには本人の意思が重要であることはいうまでもありません。もっとも一人では困難でも、ここには仲間がいますし、外部人脈だって広がっていく。そうしたプロセスとともに、本来の力が目覚め、自信もついていくと思います」(北村代表)。

シェアオフィス黎明期から運営をはじめ、働く空間とそこから生み出される数多くの可能性を見てきた北村代表。創業10年の1つの集大成としてスタートした新サービス「もう一つの仕事場」は、この10年の間に膨れ上がった、現状が不安で仕方がないサラリーマンたちにとって、次の一歩を踏み出すに十分な、潜在意識をビンビンと刺激する新しいスタイルの未来を切り開くワークスペースといえそうだ。利用料金は、月額5,000円(入会金2万円)。

 

 

 

 

 

 

 

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