働き方

働き方用語の正しい読み方【同一労働同一賃金】

投稿日:2016年2月1日 / by 瓦版編集部

同じで仕事で賃金が違う理不尽がまかり通り理由

文字通り、同じ仕事なら同じ賃金を支払う、という考え方だ。当たり前に思えることだが、そうでないから実現が叫ばれている。よく問題になるのが、正規と非正規の賃金格差。同じ仕事なのに、正規の賃金が高めで、非正規は低いというケース。同じ仕事ならまだしも、非正規の方が重労働でも賃金は正規が上、というケースもあるから理不尽だ。

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正規の賃金が高い理由として、責任が大きい、業務外のことにも携わる、拘束時間が長い…などが挙げられる。総合的に見れば確かにそうかもしれない。しかし、言葉通り、あくまで同じ労働に対しては同じ賃金を、という趣旨に沿うなら、そうした大して意味のない部分はスッパリ排除し、「同じ仕事」の部分だけをキチンと労働時間で割り、平等にすべきである。いつまでもそこをあいまいにしたままだから、おかしなことになる。

どうすれば理不尽が解消されるのか…

この問題を解決するには、長時間労働を是正することが重要になる。なぜなら、タスクベースでみたとき、同じ仕事を同じ時間でこなせば、当然、賃金は同じになる。誰も文句はないだろう。正規の場合、その後、残業もあるから時給が高いんだという屁理屈を封じるためにも無意味な残業は撲滅せねばならない。だから、正社員は、定時できちんと仕事終える必要がある。もしも、どうしても残業が必要となれば、状況が許すなら正規も非正規も一緒に残業し、とっとと終わらせればいい。生産性を考えても当然だろう。

こうなると「正規でいることのメリットがない」ということになろう。その点は、まさに無期雇用であるということが大きなアドバンテージといえるだろう。とはいえ、企業の寿命が短命化している中、それがどれだけの恩恵かといえば、甚だ疑問だ。要するに、正規と非正規の差は、あくまでも働く側の都合によるものへシフトする必要がある。不況時の弾力剤として非正規捉えるのは時代錯誤であり、正規であることが「特権」という考えは、これからの時代、ほとんど無意味になるということだ。

同じ仕事なら賃金も同じ。このごく当たり前のことが浸透すれば、働き方は一気に柔軟になる。誰もが、都合に応じ、働く時間を調整し、生活の中に溶け込ませることが可能になる。育児や介護はもちろん、個人的な用事でも、他の社員の状況と擂り合せて調整することで、業務に支障をきたすことなく、用事を済ませたり、休んだりできる。その結果、従来の働き方では就労継続が難しかった人でも働きつづけられる状況が生み出される。人口減少で労働力が減る局面において、正社員という雇用形態は、あまりに生産性が低く、硬直的すぎる。それが、働き方が過渡期にあるいま、同一労働同一賃金が声高に叫ばれる真の理由だ。

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