ワークライフ未来予想図 在宅勤務ワーカー Vol.1
ネオワーカーの働き方
毎日の会社勤めをしている人の中で、このぐらいなら家でもできるのに。。。と考えている人も多いだろう。それを仕組み化して既に取り入れている会社も今ドンドンと増えている。しかし、それが義務化されてしまったらどうなるだろう?世の中にいるデジタルワーカーが全て在宅勤務を義務付けられたら、個人、そして会社、そして社会にはどのような影響がでてくるだろうか?今回はそんな未来予想図を描いてみた。
在宅勤務が義務付けられた社会
私は会社員の一人である。一つの会社に勤め、一つの仕事に従事している。会社は社員が集まる場所であり、そこで仕事を行うのが今までのスタンダードなワークスタイルであった。しかし、社会の様式は変化に変化を重ね、いつからかビジネスマンは会社に行かずに仕事ができる世の中になっていた。とどのつまり自分の家で仕事ができるようになったのだ。
いや、自分の家で仕事ができるようになった。という表現には語弊がある。実際のところ、自宅でもできる仕事は自宅で行え。という法律が施工されるまでに社会環境は激変した。
要因はいくつかあるだろう。人口が都心を囲むように増加するドーナツ化現象。会社で使用する電気量などにおける環境問題。そして、少子化。本当に会社という場所に人が必要なのか、わざわざ社員を一点に集め作業をする必要があるのか、そういった議論が延々と交わされた結果、私のようにデジタルワーカーと呼ばれる人々は、みな会社に行くことなく仕事することを余儀なくされた。
仕事に対しての考え方と変化
会社に行かないことで生産性が下がったという話は耳に入ってこない。会社に行かないことはそんなに悪いことではなく、むしろいいことの方が多いようだ。私にとって一番ありがたいのは電車に乗る必要がなくなったことだ。満員電車という窮屈で退屈な時間から解放されたのだから。それに電車やバスのように規律正しく動くものに合わせて生活する必要がないため、時間というものを気に掛ける機会が減った。
私は今の生活に満足している。
今朝、私が目覚めたのは朝の7時半だった。昨晩何時に眠りについたのかなどは曖昧すぎて覚えていない。スマートフォンを握り締めながら眠っていたので、おそらくゲームでもしていたのだろう。とりあえず、ぼさぼさの頭をかきながら朝食の準備に取り掛かった。トーストとポーチドエッグといったシンプルなメニューに、コーヒーか紅茶を淹れて飲む。誰だって思いつくありきたりな朝食である。
食事を取り終えた時間は8時半。少しのんびりしすぎてしまったかもしれない。しかし焦る必要は全くない。
家で仕事をすることで、私はあらゆる自由が手に入った気がしている。
<第二回に続く>