インタビュー

継続することでカラダに染み渡るワークショップのあり方

投稿日:2014年3月21日 / by

アソブロック株式会社 団遊氏 インタビュー 番外編

アソブロックが考える「ワークショップ」

dan-talking-thumb最近ではカフェなどのオープンスペースでも開催されているワークショップ。参加者体験型講座という意味で捉えられており、社会単位での改善計画などに用いられることが多い。最近ではものづくりなどにも利用されており、いろいろな仕事を知ることにも役立っている。

アソブロックでは“家族理解ワークショップ”と“幼稚園園長の本音フォーラム”といったワークショップを開催している。今回はアソブロックが考えるワークショップの在り方についてお話を伺った。


ワークショップが持つ意味

―御社はワークショップもやられていると思うんですけど、ワークショップに対して持つイメージやそのやり方などをお聞かせ下さい。

今うちがやってるワークショップが“家族理解ワークショップ”それから“幼稚園園長の本音フォーラム”っていう二つです。それからあと、僕がファシリテーターとして出向いていって、どこかの企業さんのワークショップをやるとかもあるんですけど。基本はワークショップの在りようは、受益者負担で継続させることが大事だと思っています。

ワークショップは学びの場を提供するものということで、予算があるときだけ無料にして、人を集めてやるというのは、本当の意味で学びにならないんです。とにかく学びたい人が3000円でも5000円でもいいから自分たちでお金を出して20人30人集めて、その中から講師で来てくれる人に謝礼を渡して、施設も借りて、維持運営するっていうところまでが大事なんです。

学ぶ気持ちがあって、仲間が集えばその学びは担保できますよっていう形で続けるというのが、どんなワークショップをするにおいても、まず大事じゃないかなと思っています。うちのワークショップも受益者負担です。

―例えばどのような料金設定なんでしょうか?

家族理解ワークショップのほうは6時間で学生8000円、大人9000円です。園長フォーラムのほうは参加者が幼稚園教育を受けている学生さんなので、受益者を園長としてるんですよ。なので園長がパネリスト兼出資者になっていて、園長たちが自分たちお金を出し合って行うので会場費も含めると1回8万位。うちもメンバーに入っているので、うちも8万出してます。

主催なんだけど、同じく等分ということにしていたほうが明朗軽快なんです。何になんぼかかったか全部洗い出して、その費用を割って一人一人の費用を出します。そのお金を出す意味がないと思われたら、受益者にとって受益が無いってことなので、その受益をちゃんと確保する形を取ろうします。ワークショップで心がけている部分はそこですね。

ワークショップは、体験的に学ぶということだと思っています。講義との違いはワークをやりながら学ぶっていうのがワークショップだと思うんですね。だから続けることが大事です。

ワークショップで学ぶべきことは「ぼんやり分かってたんだけど」とか「それってそういうことだったのか」っていうのを、ワークをしながら徐々に身に染みていくことや自分が実践の場でもすぐに使えるようになることなんですよ。

参加することで、できるようになるのが重要

頭で分かっているんだけど実践で使えないことはたくさんあります。例えば“コミュニケーション力講座”っていうのがあったとしますよね。講義を受けるとそのときは「なるほどな」ってみんな思うんですよ。それは今までできなかったりとか、知らなかったりとかすることなんですよね。そしてそれを「明日からやろう」って、みんな思うんですけど、なかなかできないんですよ。

結局講座を受けたところで「なかなかできへんよな、教えてもらっても」っていうので一旦頭は元に戻るんですよ。これが、大体の人の学びであって、時間の無駄だと思ってるんですよ。だからコミュニケーションのワークショップだとしたら、その人の日常的なコミュニケーションが日常的に良くなっていくという状況を確保しないといけなくて、そうしたらもう、一回きりの講座じゃなくて続けるしかないんですよ。継続させる。

良いワークショップとはどんなものか?

このワークショップ来て変わったということを実感できるのが一番いいワークショップのありようだと思っています。繰り返しになりますが、大事なことは続けることなんですよ。続けられるスキームで続けないとダメなんです。

音頭を取るのが一番難しいんですよ。場を決めたり先生をブッキングしたりするのは大変なので、そこはうちがします。

うちのワークショップなんかは参加者が少ないときにだけ、不思議と今までこなかった人の中で来はる人がいるんですよ。「今回、人少ないのか?じゃあ行くわ」って、そういう参加の仕方もあります。「無くなったら困んねん」と思ってくれてるんでしょうね。

其の壱 あなたの仕事はいくら?自分で年俸を宣言できる会社
其の弐 あなたは役に立ってる?会社に自己価値を進言してみよう
其の参 アソブロックに入った新入社員はどのようにして年俸を決めるのか?
其の四 転職も容認?適材適所の働き方
其の五 人材が集まると生まれるシナジー
其の六 会社としてよりも個人としての成長を促す会社の在り方

其の七 仕事は自ら取りに行く姿勢が大事
其の八 継続することでカラダに染み渡るワークショップのあり方


アソブロックは青山にあります【会社概要】 社名:アソブロック株式会社
所在地 :〒162-0064 東京都新宿区市谷仲之町 2-10 合羽坂テラス4号室
設立:2003年 5月
役員:代表取締役社長 団 遊
事業内容:マーケティング戦略事業、ブランディング戦略事業、その他
URL:http://www.asoblock.net/

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