働き方

仕事の効率を引き下げる“隠れ不眠”とは

投稿日:2014年11月28日 / by

隠れ不眠とはどんなものなのか

杏林大学付属属病院・古賀教授

隠れ不眠の危険性を解説する古賀教授

デザイナーYは、睡眠時間4時間。「ショートスリーパー」を自称しているが、実体は…。肌はカサカサ、ミス多発、時折居眠りと“短眠人種”を豪語するわりに、業務中のだらしなさが目立っている。実は、こうした人は“隠れ不眠”とされ、治療が必要な場合もあるという。

「寝ることは生きる基本。とても大事なことなのですが、特に都会のビジネスパーソンは寝るのはもったいないみたいな風潮がある。健康のためには睡眠は7時間は必要で、眠る時間も夜の12時前が理想です」と杏林大学・精神神経科の古賀良彦教授は説明する。

確かにごくまれに「ショートスリーパー」も存在はするが、人間にとって睡眠は健康であるために不可欠な行為。それを「自分は4時間でいい」と強がろうが、何らかのストレスで十分な睡眠が実現できていない場合だろうが、結果的に睡眠は不足しており、不健康になってしまう。だから自分では認識していない“隠れ不眠”なのだ。

隠れ不眠の対策はあるのか

本人が自覚していない以上、対策、というよりも意識を変えることが重要となるが、その上で、対策するとすれば、寝ているときの環境整備がポイントになるという。

パーソナル保湿器

オムロンと三菱電機からは睡眠環境整備にマッチしたパーソナル保湿器が発売されている

「これまでは、眠るまでの環境をいかに良くするかに重点が置かれてきましたが、実は寝ている間の環境が重要ということも分かってきました。ですから、どうしても十分に睡眠時間を確保できないのあれば、せめて寝ている間の環境整備をしたほうがいいかもしれません」と古賀教授。そのサポートアイテムとして、加湿器などがあるという。

「寝つきが悪い」、「昼間に居眠りしてしまう」、「寝起きが悪い」、「寝る時間が不規則」…“隠れ不眠”のチェックリストにことごとくあてはまるY。12時前に寝るのは仕事の関係上、さすがに厳しいので、とりあえず、加湿器を購入し、睡眠中の環境整備に力を入れようと思っている。

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