働き方

2013年上半期ヒット商品からみえた新しいワークスタイル

投稿日:2013年6月3日 / by
左から渡辺編集長、福士蒼汰、山岸舞彩

左から渡辺編集長、福士蒼汰、山岸舞彩

日経トレンディ(日経BP社 東京都港区、渡辺敦美編集長)、2013年6月4日発売の日経トレンディ7月号で「2013年上半期のヒット商品ベスト30」を発表する。上半期でのランキングは、発行以来初。売れ行き、新規性、影響力に加え、新たに「ヒット持続力」が評価項目に加わった2013年上期のランキングから、新しいワークスタイルの一端が浮かび上がってきた。

初の試みとなった上半期のヒット商品ベスト30。一位に輝いたのは「アベノミクス消費」だった。商品ではないが「2000年以降停滞気味だった消費の流れを大きく変えた。本当の効果はこれから判明するが、マインドを刺激したのは事実。堅実志向に変わりはないが、消費は確実にちょっとだけリッチに向かっている。今回の試みのきっかけにもなった」と渡辺編集長は、選出の理由を解説した。

まだマインドレベルとはいえ、日本経済がいいムードになりつつある中、上半期のベスト10内に入った商品から、今後の新しい働き方のひとつの形もみえてきた。3位の「Nexus 7&ipad mini」、7位の「コンビニコーヒー」、8位の「ブルートゥース機器」。これらを結びつけると、見事に新たしいワークスタイルが完成する。

ノマドやオフィス外での業務を行うと場としてのコンビニ活用だ。PC代わりにタブレットを使用し、ブルートゥース対応キーボードでテキストを入力。コンビニコーヒーを一杯飲みながら、店内の無線LANを活用すれば、あっという間に“簡易オフィス”の完成だ。コンビ内にはファクスやプリンタもあり、ある意味ではキンコーズなどより便利で手軽といえるかもしれない。

2013年上半期トレンドランキングオフィス外の“業務スポット”いえば、スタバをはじめとしてカフェが中心だったが、いよいよコンビニがその一角に大きく食い込んできそうだ。コンビニ業界は利益率の高い製品投入に力を入れるとともに、イートインスペースを併設した店舗を増強しており、追撃体制に抜かりはない。カフェやコワーキングスペースに加え、コンビニの本格参入で、“ノマド環境”は今後、格段に向上しそうである。

ベスト10には上記の他、2位に「パズドラ」、4位に「林修(いまでしょ)」、5位「フィリップス ノンフライヤー」などがランクインした。また、13年下半期のヒット予測には5年ぶりの宮崎アニメ「風立ちぬ」、巨大生物ダイオウイカの特別展「深海」、「モンスターハンター4」、「GALAXY S4」、体験型パーク「MARK IS みなとみらい」などがリストアップされた。

 

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