働き方

「男性の育児休暇取得の実態に迫る」(4)

投稿日:2014年5月1日 / by 瓦版編集部

father【日本の男性育休取得が進まない5つの理由3】

今回も、前回に引き続き、男性の育児休暇が進まない日本の現状について、その理由をみていきましょう。

■その4:家事育児に対する「固定観念」

第二回でご紹介した男性育休取得率が8割を超えるノルウェー。先日あるブログでこんな記事を読んでとても心がほぐれました。

その記事によれば、ノルウェーでは「冷凍ピザ」の消費量が世界一だということです。その理由は、イクメン男性が「冷凍ピザ」などのレトルト、インスタント食品を多く利用するから、ということ。しかも、女性陣は総じて、「美味しい。作ってくれてありがとう。」と、冷凍ピザを温めた(だけの)男性を褒めるのだそうです。

日本では、家事、育児は「きちんとやる」ことが奨励され、手作り・手間暇をかけることが良しとされる風潮があるような気がします。このノルウェー式の「手を抜いてもいい」という発想が、もしかすると日本の家事育児分担を変革させるきっかけになるかもしれません。

我が家でもこの記事を読んで以来、夫婦どちらかが夜遅くなる日は、子供との夕食は簡単な外食で済ませるようにするなど、積極的に手を抜くようにしています。

■その5:日本人の前例主義と画一主義

筆者はこれまで、数多くの男性育休経験者にヒアリングを行ってきましたが、皆さんが総じて言うのが、職場での反対を押し切るのが大変だった、ということです。多くの方が、具体的に上司や職場仲間から「出世に響くぞ」「前例がない」などと脅されたり、諭されたりした経験を持っています。多様性を許さない、こうした現場の圧力というのは、日本の職場が持つ大きな課題であり、育メンの積極性を削ぐ障壁だと思います。

以上、3回に渡り、日本の男性育休取得が進まない5つの理由についてみてきました。

それでは、そんな日本の現状を踏まえ、それでも男性である我々が育休をきちんと取得するためには、具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。

次回はその秘訣についてみていきます。

(参考記事:男性育休取得者インタビュー:http://ameblo.jp/hrm-team-japan/entry-11360933451.html )
(第五回へつづく)

第一回:機能不全の日本の育メン事情
第二回:日本の男性育休取得が進まない5つの理由その1
第三回:日本の男性育休取得が進まない5つの理由その2

◇男性の育児休暇に関する記事一覧


オンユアマーク井上氏【プロフィール】
井上幸一郎 有限会社オンユアマーク 取締役社長
2000年立教大学経済学部卒。
eラーニングベンダーにて、米国の学習管理システムのローカライズ、販売等に従事。米国民間資格の普及推進にも努める。
また、大原学園の資格対策eラーニング講座の法人販売やeラーニング管理システムの法人販売にも従事。
2005年、人事コンサルティング企業に転職し、企業研修・人事制度コンサルティングなどの営業・講師・コンサルタントなどを歴任。
2007年、3か月の育児休暇を取得。
2010年11月、「日本の人事にイノベーションを」をコンセプトに独立。
・日本ワークライフバランス研究会会員
ホームページ:http://onyourmark.r-cms.biz/

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