インタビュー

酒の勢いで会社を辞め、フリーになって得たもの

投稿日:2014年3月20日 / by 瓦版編集部

ファイルNo.2 二渡 祐也 【ビズパーク事務所 代表】

フリーランスのイメージがかつてとは変わりつつある。大きな要因のひとつに、ネットの浸透で仕事を探す環境が劇的に変化したことがある。クラウドソーシング(CS)は、いまやフリーランサーの案件探しのインフラだ。この連載ではそれでもなお、ひと超えが簡単でない正社員の壁をまたぎ、フリーの世界へと足を踏み入れたフリーランサーの方々に素朴な疑問をぶつけ、ヒントと元気、そして勇気をいただく。


酒の勢いで退社したのも今は懐かしい思い出

なろうと思ってなったわけではないフリーランス

――フリーランスになったきっかけを教えていただけますか?
二渡氏 私はフリーになろうと思ってフリーランスになったわけではありません。ただ、前職の環境には不満があり、正直腐っていた時期もあったので、「このままではいけない。自分の力を試してみよう」という思いがありました。結果的に、やってみたら自分の性格に合っていたので続けているというのが実情です。

――なろうと思っての計画的な転身ということではないということですか。それは結構無謀な感じも致しますが…。

二渡氏 そうかもしれませんね(笑い)。会社の辞めたのは酒の勢いでしたから…。ある日、同僚との飲みの席で、同僚の会社への愚痴を聞いているのが嫌になり「組織に文句があるなら自分で何かアクション起こしてみろよ!俺が手本を見せてやる!」と啖呵を切ったんです。それで引くに引けなくなってしまって…。

不安がなかった理由とは

――酒の勢いですか…。では後になって、じわじわと不安がこみ上げてきたのではありませんか。

二渡氏 それはなかったですね。あの時は、もし自分の力が通用しなかったら、また会社員に戻ればいいやという思いもあったので。

20代、迷わず行けよ、行けばわかるさ

若い人には挑戦してほしいという二渡氏

若い人には挑戦してほしいという二渡氏

――そうした考えすぎない性格だから、踏み出せたという面はありそうですね。そんな二渡さんから、これからフリーランスになろうと考えている会社員の方へ何かアドバイスをお願いできますでしょうか。

二渡 極端な言い方ですが、会社員というのは、一定額の給与と引き換えに自由を手放していると私は考えています。それに対してフリーランスは、自分の時間を自由に使うことができます。もちろんフリーになる、起業するということは組織の後ろ盾もなく自分の力で稼がなければならないので、将来の不安などで会社員時代以上のストレスを抱えることにもなるかもしれません。運よく今は、会社員時代以上の収入と自由を得て、本当に信頼できる仲間と仕事をすることが出来ていますが、私も不安になることはもちろんあります。でも、そんな不安以上に、会社への不満があり、このままではいけないと思っているのであれば一度起業してみるといいと思います。

――会社員という“安定”を捨てるのは相当な勇気がいると思いますが…。

二渡氏 もちろん、誰もが成功するわけではありません。その意味ではかなり“不安定”かもしれません。でも、特に私と同じ20代の方たちにはぜひ一度、自分の力を試してみてほしいです。たとえ失敗しても、それは今後の人生の大きな糧になると思いますから。

もっと詳細はこちら               (取材協力=クラウドソーシング「ランサーズ」


【プロフィール】
ビズパーク事務所 代表
ウェブサイト制作、ウェブマーケティング、システム開発等を行う。
2009年 東京の出版社に入社。営業、制作、生産管理等、社内の各部署を経験する
2012年 群馬にてビズパーク事務所を設立。フリーランスとしてウェブの仕事を始める。
2013年 学習塾の経営を始める。
現在に至る。


〈瓦版’インプレッション〉
二渡さんの会社員リタイアまでの流れは、ある意味では典型的なパターンといえる。なぜなら、会社組織の限界から個人の不満を蓄積し、そこではできないことを求め、会社を飛び出すという流れは、前向きなワーカーが必ず行き着く道だからだ。その後の進路はたいては「安定」を求め、転職の道を選ぶが、二渡さんは自分の力を試すため、あえていばらのフリーランスの道を選択した。この分岐点における決断力は、ある種の「才能」といえるかもしれない。「また会社員に戻ればいい」と思えるのは、簡単なようだが、このご時世ではなかなか困難だ。そこをあっさりそう思えるメンタリティが、現在の起業家としての二渡さんの成功要因のひとつといえよう。

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