インタビュー

行動を優先するとどんな人生になるのか…

投稿日:2014年8月8日 / by 瓦版編集部

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「今は、運が良くてちょっとメガネ屋をやっている人」

レンズの先に見据えるもの

株式会社誠

代表取締役社長 星野誠

無謀? 有言実行? 不可能を可能にする男? 星野誠はとにかく破天荒だ。まだ40年にも満たない人生ながら、その経験値は軽くその倍はある。一体何者なのか。「今は、運が良くてちょっとメガネ屋をやっている人」となぜか控えめだが、中古メガネ販売の株式会社誠の代表だ。型にはまったサラリーマンにとっては、規格外のトンデモ男の半生を2回に渡ってお届けする。

本気で宇宙を目指す行動最優先男

「いまは運が良くてメガネ屋をやっている人」。星野氏は自身の肩書について、そう表現した。普通に「メガネ屋社長」となぜしないのか。運の良し悪しはともかく、その先に本気で目指す、壮大な目標がドッカリと横たわっているからだ。

その目標とはズバリ、宇宙旅行だ。学生時代から、スティーブ・ホーキンスの本や科学雑誌「ニュートン」を読み漁るなど、宇宙への関心は高かった。とはいえ、宇宙へ行くための本格的な人生設計をしていたわけではなく、大学ではなぜかインド哲学を専攻。そこでは勉学に励むわけでもなく、バックパッカーとして世界を渡り歩くことに時間を注いだ。

世界行脚で覚醒した自分らしさの貫徹

だが、世界を肌で体感することで、星野の中で何かが目覚める。とにかく人目を気にして、モテたい、良く思われたいという思いが先行し、自分を殻に閉じ込めていたそれまでの生き方が急にちっぽけに思えた。以降、星野は、ブレーキの壊れた自転車のように、とにかく行動する人間へと変貌を遂げるーー。

多感な中学時代にナポレオンヒルの「思考は現実化する」を愛読していたことで、何かが刷り込まれていたのかもしれない。ある意味、覚醒した星野は、どんどん行動を起こし、宇宙へと近づいていく。就職活動でも、目立つ存在感を放つようになっていたが、ハミ出し過ぎが胡散臭さと混同され、苦戦する。だが、その個性に着目した企業があった。大黒屋だ。晴れて入社した星野は、いきなり大胆な行動を起こす。

行動最優先で激変する人生

行動先決主義の星野は考えると行動がセットだ

行動先決主義の星野は考えると行動がセットだ

新入社員の前で説明が行われている中、新規事業を計画の話が上がる。その時、なんと星野は「僕がやります!」と立候補。唖然とする担当者だったが、結局、一週間の店舗実習の後、新規事業立ち上げメンバーに抜擢される。

新規事業は、今では大黒屋の柱の一つとなっているブランド品の買い取りだ。もちろん、星野にそんな知識はない。会社としてもノウハウはなく、全てが手探り状態。ここでも星野の「行動先行主義」が活きる。商品を買い付け、値付けをし、売る。まずは形にするために、とにかく動き回った。幸い、予算も豊富にあり、星野の行動力とうまくかみ合い、新規事業は軌道に乗り始める。ところが、ブレーキの壊れた星野の行動力が、思わぬ方向へ進路を向かわせる。

「ホテルつくるんで辞めます」。ホテル業進出を思い立ち、いきなり辞職を申し出る。もちろん、何の当てもない。会社側も貴重な戦力とあって、困惑しつつ、週2,3回勤務で待遇は同等の顧問契約という特別待遇で首をつなぎ、星野のセミリタイアを許可する。

会社の温情とは裏腹に、星野は当てもなく、ホテル事業へ動き出す。なにをしたのか…。著名なホテルへアポなしで押しかけ、入社を狙ったのだ。もちろん、非礼な押しかけにホテル側は門前払い。だが、その熱意にほだされたのか、大分のあるホテルを紹介してもらう。そこは結局、断られたが、最終的にあるホテルで社員として受け入れてもらうことができた。

ホテルへ入ったのは、経営する前に内側からホテルを知るのが目的。丁稚として何でもこなし、星野はホテルサービスのイロハを学んでいく。ところが、またしても星野の行動主義が暴発する。同ホテルの総会で夢を語る場があり、そこで星野は「宇宙に行く」と宣言したのだ。会社での目標を語る者が多い中、あまりに個性的な発表だったが、有言実行の男は、その後、先着5人の「無重力体験」という記事を見つけすぐに応募。体験する。その際、大気圏へ行けるツアーがあると聞き、これにも応募する。

宇宙までもうあと1歩まで迫った星野だったが…

宇宙までもうあと1歩まで迫った星野だったが…(写真中央が星野)

行動力だけで手繰り寄せた宇宙への道だったが…

もっとも、費用は1000万円。そんなお金が星野にあるわけがない。とりあえず前金は40万円だったが、それすらない星野はかき集めたお金で、なんとその契約にサインする。そして、「宇宙へ行きます」といってホテルを辞める。ここから、星野の宇宙への夢は大きく前進することになる。

この契約の流れで宇宙関連のイベントや会合へもぐりこむ中で、なんと星野は民間の宇宙飛行機を共同でチャーター。乗客を集めるための組織として、宇宙旅行社「銀河ヒッチハイカー」を設立する。ホテル事業のために大黒屋を辞めた星野は、いつの間にか、宇宙旅行社の社長となっていた。

その後、ロケット協会や新たな宇宙関連の会社を設立するなど紆余曲折しながらも宇宙に近い男として、注目を集め、メディアの取材を受けたりもした。しかし、結局、宇宙の入り口までたどり着きながら、目前で様々な事情が重なり、宇宙行きは、空中分解するように砕け散ってしまった。30歳の時だった。(後編へ続く)


makoto【会社概要】
社名:株式会社誠
資本金:10,000,000円
本店所在地:東京都中央区銀座1-9-8
代表者:星野 誠
古物商免許:東京都公安委員会 第304360808553
事業内容: メガネの買取・販売
メガネの製作、リフォーム、修理、加工
URL: http://www.makotoweb.com

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